ある大学院生の日記

2004年09月30日(木) あわわわ

出張の面談録をつくって勉強会に出たら一日終わってしもうたがな.あわわわわ.

帰りの電車の中で,苅谷剛彦の「大衆教育社会のゆくえ―学歴主義と平等神話の戦後史(中公新書)」を読み終わりました.平等主義と能力主義について書いてあってなかなかおもしろかったです.東大生が東大生らしくないことを目指しているあたりもここらへんの話と関係しているんだろうなあと思ったりしました.この前に読んでいた竹内洋の「教養主義の没落―変わりゆくエリート学生文化(中公新書)」といっしょにして考えると,受験エリートの発想の枠組みを規定しているものが教育社会学ではこうかんがえるのかもしれないなあというのがわかるようなわからないような.近年の学歴と親の経済力・学歴とのかなりの相関と,教養主義の没落と,形式的平等主義に基づく能力主義によって選抜された学生,というのが,関係しているような気がします.ええと軽く混乱しそうなので書かないことにしますが.とりあえず,経済学者が言うような,奨学金を整備すれば教育の機会の平等は保証される,なんて簡単な問題ではないし,もちろん,バウチャー制度でなんとかなるようなものではさらさらないということですなあ.やっぱり公教育の充実が一番であって,その観点からも義務教育費を地方分権のはなしの一番最初に持ってくるのは明らかな誤りなのですよ.規模や額だけみて議論するのはやめないとねーと思うんですが.


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