| 2004年06月08日(火) |
信頼できる仮説は成立たない |
マクロの勉強会を欠席したのですが、そういえば、「効率市場仮説は信頼されると成立たない」という話を最近どこかで読みました。効率市場仮説が成立っていると、裁定の余地がないので、裁定行動を取るインセンティブがなくなってしまい、裁定行動がなくなるので市場は効率的にならない、という話なんだそうです。逆に、効率市場仮説が成立っていないと、裁定の余地があるので市場は効率的になっちゃう、と。なかなかパラドキシカルでおもしろいなあと思いますが、どうなんでしょうか。ぜんぜん話は変わるのですが、just-identifiedのIV(2SLS)の場合は、係数推定値の期待値が存在しない、という話があるんだそうです。IV推定による係数推定値のモーメントの存在条件、というやつで、Kinal, Terrence. 1980. The existence of moments of k-class estimators. Econometrica 48(1), 241-250. という短い論文に載っています。もちろん、F. HayashiのEconometricsの542ページや、Wooldridgeの101ページにも載ってるんですが(今日調べた)。係数推定値にモーメントが存在しないと検定とかできないんですけど、なにがどうなってんだかさっぱりわかりません。事情のわかる方はぜひ教えてください〜。(だから漸近分布で議論するのだ、という話だとは思うんですけどね、モーメントがないって分かってるのを近似するってのも。) ちなみに、Kinal論文の証明はなにがなんだかさっぱりわかりません。モーメントの存在証明って、竹村先生の数理統計学でちょろっとやった気はするんですが。読む気がなくなっちゃいますね。
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