たまに××したり。
INDEXこれまで。それから。


2002年08月06日(火) それはまるで申し合わせたかのように。

本日のサーカス。もらったチケットは自由席との引き換え券。満員の場合は入場をお断りします、とか書いてある。
10時30分に開演、1時間前には入場券との引き換えが開始、と言うことで、8時40分になると、子ども二人を連れ、会社に行く夫と、まるで共稼ぎの夫婦が子どもを保育園に預け仕事に行く、と言うようなさまで駅に向かう。
気の利く娘は夕べからペットボトルに麦茶を入れて凍らせてあり、それを真似して息子もペットボトルを準備してあり、この暑さ、途中水分補給しなければ大変なことになるな、と思っていたので大助かり。・・・でも、母の分は?

我が家は普段クルマでの行動が多いのだが、本日は駐車場完備の会場ではないので、駐車場探すのがイヤ、加えて、その近辺は一方通行が多く、方向音痴なあたしははまったら最後、目的地になかなかたどり着けない、と言う恐れがあるということ、運良くたどりつけても、駐車場代がべらぼうに高い、と言うのが一番のネックで電車で行くことにしたんだけど、一番の心配は息子。電車に乗るってことがほとんど皆無。最後に乗ったのは、去年の夏、娘とおばばで親戚のところに行った時のこと。子どもが嫌いなあたしは車内で騒いだりする無礼な子どもが大嫌い。まして我が子がそんな狼藉を働いては、と、気が気ではない。一応夕べから「電車の中では静かにしてネ」と言い聞かせておいた。
さて、実際に乗ってみると、心配するようなことは何もなく、実におとなしく行儀良く乗車していることができた。さすが我が息子。ほっと胸をなでおろす。
駅に降り立つと、同じバレエ教室に通うハルちゃん親子に遭遇。
「やだあ、こんなところで、どこいくの?」
「うちはサーカス」
「うちは映画」
聞けばもらい物のチケットがあると言うことで、見に行くことになったらしい。実は今日、午後からはバレエのレッスンがある。
「お互い忙しいねえ。じゃ、またあとでねえ」
と別れ、会場に向かう。

会場に着くと、すでにものすごい行列。大丈夫だろうか、と思っていたら、係りのお兄さんが、「まだ大丈夫ですよ」と教えてくれる。
何とか引き換えを終わり、開場まで30分。入場待ちの列に並んでいると、
「あっ!あーちゃんだあ!」
と声をかけられる。これまた同じバレエ教室に通うなっちゃん親子だ。実は夕べ電話で、ボリショイの券をもらって、明日行こうかどうしようか考え中だ、と聞いていたので、ハルちゃん達にあったときほど驚かなかった。
聞けば、ほんの数十分の差で引換券が確保できなかったらしい。せっかく来たのだからと、1000円プラスして、指定席で見ることにしたと言う。
「じゃ、またあとでね」
と別れ、それぞれの列に並ぶ。

とにかく今日は暑い。今年最高の暑さを更新した日だけに、日陰でもとにかく暑い。立ってるだけで汗が流れる。いい加減待ちくたびれたところでやっと開場。大急ぎで席を確保。
実はあたし、中学生の頃だったか、同級生に誘われて日本のサーカスを見に行ったことがある。そのときの印象が、なんか見世物小屋の延長と言うイメージで、それほど感動しなかったので今回もあんまり期待してなかった。ところがいざ始まってみると、高い入場料も納得できるほど(って今回タダ券だけど)の素晴らしさ。合間合間のダンスや、舞台準備の間に繰り広げられる客席との掛け合いも見事。全体の構成もメリハリがあって2時間はあっという間だった。
久々いいもんを見させていただきました。暑い中、体調も万全とは言えず、重い腰を上げてきた甲斐があると言うもの。満足したところで空腹になり、時間もちょうどお昼時。
なっちゃん親子は、と携帯にかけると、
「下の子のレッスンが2時半からだから、早めに駅に向かったの。急いでお昼食べてそのままレッスンに行くから」
と言うことなので、
「じゃ、またあとでね」
と電話を切り、とりあえず、電車に乗り、地元に戻る。
駅に着いて、デパートのレストランのバイキングで食べようと言うことにし、エレベーターを待っていたら、さっき別れたはずのなっちゃん親子に遭遇。
「あれ、結局同じ電車になっちゃったんだね」
「で、お昼?」
「うん」
お互いに目を合わせて笑う。
「バイキング?」
結局目的地は同じ。しかし、あいにくランチタイムで混んでおり、席はばらばら、まあ、急いでいる彼女達は一足先に帰ると言うことで、お互いもくもくと食事をし、
「じゃああとでね」
と別れる。
食後に、娘がこの暑いのに、屋上で遊びたい、と言い出し、20分だけ、と言う約束で遊ばせる。
そろそろ帰ろう、とバスターミナルに向かう途中で、そういえばばんそうこうがなくなっていたっけ、バレエのレッスンでまたマメができたりすると困る、とマツキヨに寄り、
100枚入りのばんそうこうを買う。バスに乗り帰宅。

帰宅後、大急ぎで洗濯物と干してある布団をしまい、バレエのレッスンに向かう。一足先にレッスンに来ていた、なっちゃんママと合流。
「先ほどはどーも」
と、彼女の荷物見ると、見覚えのあるばんそうこう。
「それ、どこで買った?」
「さっきマツキヨで」
またしても同じかい。
そうこうするうちに、ハルちゃんママ登場。
「さっきはどーも」
実はこれこれしかじかで、同じ駅にこの3組の親子がいたんだね、と言う話をして、
「まさか、ハルちゃんちも、お昼、あのデパート?」
と聞くと、
「うん、バイキングじゃないけど、あそこで食べたよ」
さらに、
「まさかその後マツキヨに寄ったりしてないよね?」
と聞くと、
「寄った」

こうして3組の同じバレエ教室に通う親子はレッスンがある日の午前中に人からもらったチケットで遊び、その後同じ駅前のデパートで食事をし、食後、マツキヨで買い物、と言うなんとも申し合わせたような1日を過ごしたのでした。
そんな日もある。

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うらら |あばら家足跡恋文

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