日々雑感
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2005年06月15日(水)

いつも行く銭湯の帰り道は飲み屋街だ。それも、チェーンの居酒屋や洒落たお店はなく、半畳ほどのスペースの一杯飲み屋だとか、色あせた暖簾のかかった地元密着型居酒屋だとか、いつからそこにあるのだろうと思わせるスナックだとかが軒を連ねる通り。歩いている人の年齢層も高い。

少し遅い時間に通ると、戸口の隙間から店の中の様子がよく見える。ぼんやりとした灯りの中、会社帰りであろうスーツ姿のおじさんたちがテーブルに座ってビールを飲んでいる。そのあたりからサンダルのままやって来た地元の人たちがいる。カラオケが外まで響いてくることもあり、先日は「さーとこぉー」という絶唱が聞こえていた(何の歌だったろう)。カウンター越しにお店の主人と話したり、笑ったり、テレビのナイターを見て何か大声で言い合っていたり、誰も皆、肩の力を脱いて幸せそうな表情に見えるのは、ひょっとしたら、ガラス越しに眺めているからこそだろうか。

それでも、夜道に漏れてくる酒場の気配がとても好きだ。カウンターにでも座って、とりあえずビール飲んで、そのあと、さしつさされつ、日本酒とか焼酎とか、ちびちびとやりたい。いつも心惹かれながら、おとなしく家に戻って発泡酒で晩酌。


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