日々雑感
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2003年05月06日(火) 立夏

夕方からゼミ。いつものように長丁場となる。

窓からはカエルの声が聞こえてくる。少し湿った風も入る。これはもう、夏の夜の匂いだ。いろんなものの気配が溶け込んだ、あの空気である。

帰りの電車は満員。すぐ側に、まだ2歳にもならないくらいの小さい女の子を抱いたお母さんが立つ。口をへの字に結んで、目を見開いて、母親の肩にしがみつくその表情が何かに似ているなあとずっと思っていたのだが、駅に着き、ホームに降りたとたんに気づく。佐藤さとるの「コロボックル物語」で描かれるところの、挿絵のコロボックルにそっくり。


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