近所の幼稚園の桜の木。一日ごとに緑が濃くなってゆく。その下には散った花びらがそのままに残る。建物の中では皆して声を合わせて歌っているらしい(あれは何という名前の歌だったか)。その横を通り過ぎて郵便局まで歩く。春は気ばかり焦る。周りの人が皆、前途洋洋として見える。