日々雑感
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雨の日は暗くなるのも早い。信号にネオン、通り沿いに並ぶ店、それにビルのずっと上の階の窓まで、街の中が灯りで満ちる。
建物も舗装道路も、何もかもが消えたらどんな感じなのだろうと、歩きながらよく考える。だだっ広い平野か。ずっと遠くまで見渡せるのだろうか。人が集まって、住む場所を作って、自分たちだけしかいないような顔をして歩き回っている。その中にいると、自分たちを取り囲む明るさが、例えば空高くから見下ろせば心細いくらいに小さいものなのだということを忘れてしまいそうになる。
夜空にしずかに月が出る。明日は満月だという。
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