高知出身の友人と久々に会う。後からもうひとり、彼女と同郷の人がやって来たのだが、そのとたんにふたりして土佐弁になる。生粋の土佐弁を直に耳にするのは初めて。聞きながら惚れ惚れしてしまう。お国言葉というのは、それがどこのものであってもよいものだ。土地の言葉がぽろりと出るとき、どこか深いところから、ふだん見ることのないその人の生の表情が垣間見えるような気がする。夜、ほうじ茶を飲みながら仕事。温かいお茶が嬉しい季節はまだつづく。