日々雑感
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| 2002年10月18日(金) |
「歌え!フィッシャーマン」 |
渋谷にて映画「歌え!フィッシャーマン」を観る。ノルウェーの北極圏に近い小さな町に男性合唱団がある。その合唱団の活動を追ったドキュメンタリーだ。
町の暮らしは楽ではない。仕事は少なく、冬には地吹雪。メンバーのひとりは言う。「防波堤と合唱団がなかったら、この町では暮らしていけない」。
けれども、決して悲壮な感じのする映画ではなくて、淡々として、おかしくて、不思議に明るい。団員の最高年齢は97歳。彼は自分で車を運転して87歳の弟を迎えに行き、いっしょに練習へと向かう。そして、どのメンバーも皆よく笑う。ロシアへのコンサートツアーのときには「ロシアの女性との出会いがあるかも」とコロンを荷物の中に入れ、妻に「他の女性と踊ってもいいかい?」と尋ねる(あなたは踊りが上手なんだから、ぜひそうするといい、と彼女は笑う)。何より全編に流れる歌声がすばらしい。
以下、余談。どんなに年齢を重ねても色気のある人というのはいるものだなあと思った。メンバーにひとりそういう男性がいて、スーツに制帽という同じ服装をしている集団の中でもひときわ目だつ。ステージの上でもどこか違う。ロシアでのコンサートの終演後も、若い女の子たちは皆彼のところへ集まってきており、「やっぱりなあ」と思わずうなずいてしまった。
夜、友人の九州土産のお菓子をいろいろ食べる。日向夏のゴーフレットが美味しい。
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