日々雑感
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2002年09月22日(日) 「永遠と一日」

夕方から雨。雨が降る日は夜が来るのも早い。あっという間に暗くなる。

夜、NHKの教育テレビでテオ・アンゲロプロスの映画「永遠と一日」。この人の作品を観るのははじめてだ。ギリシャの港町を舞台に、重い病にかかり、死を意識した老作家と、偶然に出会った難民の男の子との「最後の一日」が描かれる。

老作家の部屋からは海が見える。窓いっぱいに見渡す限りの海だ。冬のギリシャの曇った空と海の色は、暗いというよりも、何か遠くまで見通せるように澄んで冷たい。誰かの家の窓から音楽が聞こえる。老作家は飼っていた犬を連れて外に出る。

海と、傍らを行く老作家と、その風景を見ているだけでたまらない。とてもきれいで、とてもかなしい。感傷的になっているのだろうか? いつかきっと大画面でこの映画を観よう。

何だかんだと、気がつくと今日も深夜。すっかり夜更かしグセがついてしまった。


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