日々雑感
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外へ出ると、大家さんの猫モモちゃんが集合ポストの下で昼寝中。いつもは声をかけると目も合わせずにさっさと消えてしまうのだが、今日は逃げない。頭をなでても、じっとしたままだ。どうやら、今日一番涼しいこの場所から意地でも動きたくないらしい。
母親から電話。近所の野良猫が最近姿を見せないとか、弟が大型免許を取りに通っているとか、地元の最新情報が届く。母親自身はあちらこちらと夏山を歩いているらしい。八幡平に鳥海山。花も咲いて、よい時期だろう。そのあいだ、休日のない父親は例によって留守番である。
夜、冷や麦をゆでる。気温と湯気とでとにかく暑い。差し水をしながら、そういえば父親も麺は自分でゆでていたなあと思い出す。母親がいないとき、父親は自分で食事を用意する。「つくろうか」と言っても、自分でやるから大丈夫と言って、いつもきまって麺をゆでる。大きな鍋の前で、真剣な表情をして蕎麦やうどんや素麺などゆでている父親の姿。
母親がいると料理も洗濯もしない父親だが、いないときにはちゃんと皿洗いまでしていることを知っている。面倒だからではなく、母親の前で手伝うのが照れくさくて普段何もしないのだということも知っている。それに、子供たちに何かやってもらうこともまた、同じように照れくさいのだ。複雑な父親心。知っているので、そうした姿を見かけても、自分も弟も何も言わない。
暑いときの冷や麦はおいしい。あっという間に一皿食べる。無精をして薬味など何もなしで食べるあたり、たぶん父親と似ている。
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