日々雑感
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国立の喫茶店へ。前に来たときは桜が満開だったが、2ヶ月たって木には緑の葉っぱが繁り、梅雨の気配までする。
会いたかった人と会う。言葉や写真を通してしか知らなかった人だが、喫茶店の中に座っている姿を見た瞬間、ああ、この人だと、なぜだかすぐにわかった(お客はひとりだけだったけれど、それでも)。
言いたいことの周辺をぐるぐるまわっているような自分の言葉を、その人は吸い込むようにして聞いてくれる。話したいことや聞きたいことをうまく言葉にできないのがもどかしく、それでいてどこか安心している自分もいる。
その喫茶店には、ひとりでも何時間もいられるような、自分の中に沈みこみながらも外とつながっていられるような、そんな空気が満ちている。その人の持つ空気はこのお店の空気と同じだ、と店を出てから気がついた。
夕方、帰り道。何層にも重なった雲が、それぞれ別々の色をしている。ときどき、はるか遠くまでつながっているような夕空が広がることがあるが、今日はそんな日。踏み切りの音。路面電車が街の中、夕空の方へと消えてゆく。
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