日々雑感
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2002年03月24日(日) 目線が同じ

花見日和の週末なのに、一日中部屋の中で仕事。なかなか進まず。夕方になって、ようやく外へ出る。

本屋でも覗こうかと思い、近所の5階建てデパートのエレベーターに乗る。満員だ。ぎっしりと人が詰まった中の端と端に、父親に手をひかれた小さな男の子と、おばあさんといっしょの小さな女の子がいる。同い年くらいか。大人たちの足の間に小さな子が二人、ふと目をやると、何の言葉も仕草もなく、お互いにじっと見つめあっている。目線が同じ二人。

本屋をぶらぶらと見て周り、外へ出ると桜の花びらがはらはらと散っている。その様子を見上げながら、今度は両親といっしょの女の子が言う。「雪みたいだねえ」そうそう、ちょうど今同じことを思ったよと、心の中で話しかける。いつか彼女が見たのはどんな雪だったのだろう。春の雪。桜吹雪。


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