日々雑感
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2002年03月09日(土) 結婚式

恵比寿で友人の結婚式。昨年くらいから友人の結婚式が続いているのだが、今日は式・披露宴・2次会というフルコースである。

新郎は大学時代のサークルの同期、新婦は二期下の後輩ということで、なつかしい顔ぶれが揃う。昨年秋に結婚したばかりの二人や、職場のあるハワイから駆けつけた人も。

二人も周りの人々もうれしそうで、こういう式に出ると、結婚ってひょっとしたらいいものなのかもしれないと思う。料理もすばらしくおいしい。「おいしいよね」と皆で言い合いながら、残さずたいらげる。

式の最後には余興として全員で演奏(音楽サークルだったのだ)。新郎と新婦も楽器を持って加わる。音楽に合わせて、新婦の親戚のおじさんや小さい子どもたちが、手拍子をしながら踊ってくれる。「おめでとう」が満ち満ちているような、いい式だった。

ひとり、代表でスピーチをしたのだが、彼が言っていたように、ほんとにいろんなことを一緒にした。5泊10日くらいの強行軍で北海道を回ったり、3連泊くらいで鍋会をしたり、何でもないことにひっかかってぶつかったり、笑い転げたり、もちろん演奏をしたり。タキシードとドレスを着て並んでいる二人や、テーブルをぐるりと囲んでいる自分たちを見ながら、ふと、ずいぶん時間がたったのだと思った。

披露宴のあと、同じく恵比寿で2次会。ひとしきり騒いだあと、お開きとなる。帰り道を歩きながら「これで宴も終わりかぁ」とひとりが言った。ひととき集まって、またみんな別れてゆく。どこまでもいっしょに行きたいと願いつつ、カムパネルラと別れねばならなかったジョバンニのように、いつか必ず、みんな別々の道をゆくのだ。ほんとうに嬉しそうに笑っていた二人は、これからいっしょに歩いていくだろう。そしてその道行きを、私たちは遠くから眺めてゆくだろう。

帰りは同じ方向へ向かう四人でタクシーを使う。坂の上から街の灯りが広がっているのが見えたかと思うと、路地の中へ。まるで迷路のような道をゆく。車に揺られながら窓の外をぼんやりと眺めていたら、夜空に星が見えた。ぽつんと、それでもずいぶん明るい星だった。


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