過失軽薄日記
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管理人は現在杭州にいますが、どこにいようとうすらオタク気味です。 2008年頭に帰国予定。大陸に至った経緯は2006年3月22日あたりをご覧ください。

文中でリンクされている箇所は別窓で開きます。

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2004年12月16日(木)/いっそ取れないでいてくれたなら。/蒼き狼(ドラマ版)

エンピツさんのすばらしく早い仕事のおかげで、広告も取れたので、これでいつ遺跡化しても大丈夫です。安心安心。

先の文章が、今年最後のまとめみたいな文になってしまったので、少々やりにくいのですが、近況などを記します。最近ここではあまり言及していませんが、まだまだ蒙古中なので以下のものを仕入れたりしています。

蒼き狼 成吉思汗の生涯
井上靖氏の小説「蒼き狼」をドラマ化したらしき作品です。1980年製作。

以下、コメントです。25年も前の作品なので、あまりいないとは思いますが、気になる方はネタばれにご用心ください。

……べ…辮髪は?モンゴルなのになんだか辮髪の人がいません。初めの頃などは、モブに至るまですべての登場人物が頭になにかしら帽子やターバン様のかぶり物をかぶっており、それが決して取れないのです。よもや、このドラマは辮髪を忌避しているのではあるまいか? そんな不安を感じつつ、とりあえず隅々まで注意深く見てみましたが、本当に執拗なまでに男子は全員頭部に何かかぶっており、頭頂部の毛髪が如何なる具合なのかが確認できません。つうかあからさまに不自然です。不自然すぎてむしろこの作品の見所として推してしまう程です。
このまま、蒙古の民は全員頭のかぶり物が取れないまま終わりまで進めるつもりだろうか? そこまでやらかすなら、むしろその心意気や良し! とか私が無理やり考え始めた頃、ついに成吉思汗のかぶり物が取れました。ああッ! と、取れたーッ!? 思わず浮き足立つ私。しかし露わになったところでなんか後ろに付け足しのように三つ編みがついている適当な髪型であり、それは到底辮髪ではありえませんでした。そして、とうとう最後まで辮髪の人が出てきませんでした。モンゴルなのに。なんというか、随分大胆不敵な蒙古像なので脱帽しました。私の帽子が脱げても仕方が無い。
というか、テレビ的にそんなに辮髪は駄目だったのでしょうか?確かにアバンギャルドな髪型ではありますが。でも、月代はいいのに辮髪は駄目なの…? わりと似たようなものだと思うのですが。私が蒙古好きだから感覚が麻痺しているだけなのでしょうか。とにかく、製作者側が対処に困っている様子がなんとなく伝わってきてちょっと微笑ましいです。最初、皆が頑なに何かを頭にかぶっていたのが、その後緩やかに解禁されていく様子は、製作者側が困った挙句に開き直っていったようにも見えて興味深いです。

辮髪不在の衝撃につい字数を費やしてしまいましたが、ほかにもいろいろ見応えがありましたので、また次回。

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ヤケパチ |電信家頁

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