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2004年03月21日(日) 「多世界」怒濤の感想

 鳥ちゃんとこの「何でも専科」企画の同人誌、「多世界」が届きました。私が書き手に参加した、例の本でございます。



 うおおおおおおおーーーーーーー!!!!!!!



 やばい。やばいやばいやばい、久々にヒットだ! 私の中で爆発どっかん! 家事も忘れて読みふけったよ! 家事に手を抜くのはいつものことだけど今回はさらにだ! 大丈夫か加賀見家!
 
 いやあよかった。マジ良かった。ホント幸せ良かった万歳。参加してよかったなぁ、とつくづく思いますたですがな。
 同テーマにて競作企画、というのは実は昔からダイスッキ!なのですが(その割にここ数年ほとんど参加してない)この本も同テーマですね。「異世界」という、ものすごーでっかいテーマにとまどったりもしましたが、できあがってみると参加者四人の息が比較的合っておりまして、似てるわけでは全然なくてものすごくバラバラなのに、四つ合わさって違和感あまりなし。という、結構な良い出来になっていると私は勝手に思います。
 自分も参加しといて褒めまくりっていうのは、大変恥ずかしいお話ですね。でもいいんだよこの本。4つのお話の並び具合も良い。これは鳥ちゃんナイスだね。読む順番は読後感も左右するので、読む人は頭から順に読むのがオススメです。
 気になる人は買え。買いましょう。鳥ちゃんのところで、通販を始められたようですよ。それに、春のイベントにもみきやさんが置いてくれるそうなんで、たくさん売れることを祈ります。とてもいいです、読み甲斐がありまっせ。宣伝。



 宣伝ばっかしててもなんなんで、ネタバレにならない程度に感想を叫びたいと思います。叫ばずにいられないんだよ! 鳥ちゃんのとこのBBSで叫んでも良かったんだけど、ものすごー長くなりそうなのでこちらで叫びます。鳥ちゃんとこに行ったことのない人の目にも晒そう!という意図もあります。ふふふ気になれ気になれそして購入意欲を起こさせよう万歳!
 
 
空渡 鳥 『小さな島の小さなお話』

 かわええ! かわええかわえええええ! 主人公がぬいぐるみっぽい、とすとちゃんが仰せになっておられましたがその通りだ! この愛らしさは普段鳥ちゃんがサイトで書いている病んだ小説とは別世界だ!
 というか児童文学です。どうやら鳥ちゃんは、書く物が少し長めになると、愛らしいものにチャレンジしたくなるらしい(本当か?)
 主人公の年齢が、オトナなのかコドモなのか怪しいところがミソ。これは困るところではなく、ある意味作者が狙ってそう書いているんだと思うけど。成長過程と言えなくもない、そのあたりがたまらなく愛しくなってみたり。
 カッツの雰囲気、作品扉のイラストそのままなんですが、見てない人には、そう、ダヤンだな!
 なんというかレミーになりたいと思った。そしてまだ自分のことに精一杯の彼にヤキモチを妬いて、彼の尻尾を掴んで自分を見ろと叫んでみたい! ぎゃあ萌えー!
 眠たくなる田舎の風景が、少し冗長と思えなくもないけれど、かえって全体の雰囲気を作る役割もしてると思う。あんまり殺伐とした戦いを書いてはいけないような。書いてしまったら村人の心配は別の物も混じってくるさ。
 私が黒い作品と甘い作品を両極端に書くように、鳥ちゃんには病んでるのと愛らしいのと両面あるんだと思う。今回は愛らしいです。どっちも好きだ。



加賀見 ちは 『空を翔る魚』

 自作に感想綴るのもアレなんですが。
 うーん、やはりラスト章になった途端にイクよなぁ。徹夜で締め切り前夜でヒーとか言いながら書くとこうなります、という典型みたいで恥ずかしい。
 すとちゃんに、Coccoだと言われました。おお、言われてみたらその通りだ。
 人魚のお話で、アンデルセン臭いですが、童話ではなくこっこさんです。ものすごくCocco臭漂う作品。多分、今まで私の書いた作品の中で、一番Cocco色が強いな。彼女の歌に耐性がない人には勧められない作品だと思った。
 そんで、長いよ……
 あえて彼らに名前をつけなかったのが、唯一成功といえば成功かもしれない。こいつらを名前で縛ると、世界観がきっと狭くなる。名無しでゴメ〜ンネ。



すと世界 『魚葬の海』

 みきやさんがね、これ読んで「すとさん、うま! うま!」と叫んでいたらしいですが、読んで私もそう思った。うま! うま! ヒット! すとちゃんの作品で多分これが今までの中での一番のヒット! あ、イカも良かったけど。あれはほら……アレだからさ……(つかかなり好きですが)
 主人公カルロ、イカす! 最高にダメダメのへたれ男! 最低度がたまらなく高い! 素晴らしい!
 こういう野郎は更生の仕方が難しいです。タイミングを失敗すると、作品全部が失敗します。大丈夫、カルロは素晴らしく最低でした。いくつかあるんだよ、ど下手小説家だったらここで更生させちゃいそうってなエピソードが。すとちゃん、ちゃんとひっかからないでね、いいとこまで最低カルロで突き進んでくれたわ。それが何より嬉しい。
 人間、そんなに簡単に更生なんてできるもんじゃないもの! そうよドロドロ情念どんと来いの私が認めるわ。カルロもマリアも表面だけの人間じゃないです。そこがきちんと描けてる。
 そして色が美しいです。イタリアとか地中海大好きな人は読むべし。青い空と白い壁、アランチャの夕陽が壁に映えて! ああこういう色って私出せないんだよなぁ。いいなぁ。
 ええと、マリオ神父のやや説明的な口調がぎこちないとこあるにはあるんですが、彼の捨てぜりふに胸を打たれます。最高。



みきや 『水槽風景』

 鳥ちゃんがね、これ読んで「ラムネ! ラムネ!」と叫んでいたらしいですが(上記と一緒)読んで私もそう思った。ラムネだよ!
 ええと、飲みたくなるということの他に、この作品がラムネっぽいです。まず、色。この世界に降りそそいでいる光が、ラムネのあの独特の緑を反射する、夏の激しい太陽光の色です。すんごーきらきらして、めっちゃ綺麗だ。ああいいなぁ本当に、こういう色とか想像できる作品って。うらやましいぞー!
 そして、ラムネの形。あの変な瓶は、後にも先にもラムネしかないよね。妙で、独特で、美しくて。全体的にそんな感じの、不思議ちゃんなお話です。
 すげぇいい。
 出てくるアイテムが素晴らしい。日本っていいなぁ、と懐かしく思えるものばかり。誰しも思うべき故郷って、こんな色をしてるだろう。そこで彼女の名前がどうしてなのだ!って思うから、さらに彼女の口調も現代的ではないから、そこに不思議感さらに醸し出されて、いい雰囲気。
 この作品のうまいとこは、主人公を彼女じゃなくて僕にしたところですね。彼女視点で書かれたら、もっとつまんないものに変わっちゃうだろうなぁ。多分、違うとこから来た「僕」が、読者も知ってるはずのこの世界を「僕」の視点で改めて見直すから、余計この風景が胸に迫って輝いて見えるんだろう。そう思います。
 そしてみきやさんは埼玉県民。補足トリビアは読了後だから良かったかもしれない(笑)まさか武蔵浦和とはっっっ! どういう聴覚してますか!
 一番最後の一文がすごく好き。





 ぬはー。堪能したぜぃ。
 私、本当は自作だけを抜き出して本にしよーとか思ってたんですが、まだすべきではないな。と強く思いました。
 他の作品も読んで欲しいから、しばらく同人化は封印。ええと、いっぱい売れたらね、それから考えることにしますわ。
 やはり楽しいです、競作企画。同じものがテーマのはずなのに、書く人が違えば世界がまるきり変わってしまうわ。おもしろい。読むにもおもしろい。
 事実、私あまりみきやさんの作品を数読んでなかったのですね。すとちゃんも自分サイトに小説おかない人だし(ていうか絵馬はどうしたのよ!)新しいものを得た気分。
 すると、我がサークルafternoon cafeは、現時点で5人もの人数で動いているわけで、サークルでひとつの競作本を作ってみたいわあああなんて思いがますます強くなってきてみたり……ええと、もっと他にやることいっぱいあるはずじゃあ……(汗汗汗)ああでもやってみたい。いつかやりましょう皆さん!

 今日は娘のために、鉛筆シールなどを作っておりまして疲れたです。鉛筆シールとは、かわいくない市販の緑色トンボ鉛筆をかわいくデコレするブツにございます。年中さんになると鉛筆を用意するんだそうですが、相変わらずポスペで通したい私、売ってねえんだよポスペ鉛筆!(怒)おしゃれな細いのしか! 普通サイズで幼稚園児も握りやすいのがいいんだつうのに!
 なのでお母さんは頑張りました。なんと100yen shopの鉛筆に、無地シールに自作ポスペ柄をデザインして印刷して切り取って、くるっと全体的にシールをまきまき。なんとかわいい鉛筆のできあがり! ぎゃあこんなん売ってたら買うよマジで! なんて優しいお母様の愛!
 ていうか、キャラグッズは買うと高いんだよ……。結局ペンケースも、ダイエー88円均一のちゃちこいプラケース。これにもポスペ柄シールを貼ってやる、と言ったら娘喜んで納得してくれたよ。だって筆箱って1000円くらいすんだぜ! でっかいの! でぃずにーぷりんせすとかきてぃとか1280円とかすんだぜ高けえ! 買えっかそんなもん! だいたいプリキュアとか来年には放映終わってるはずだし!
 家計思いのいい娘です。その分電気代とかかかってるけど気にしないことにする。

 あと、しばらく実家に行って来ます。春休みだから。理由そんだけ……やること多いんだけどさ……


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