メロ
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別になにがあったというわけじゃないのだけれど、もうずっとある部分で無理をしているからときどきひずみが出る。そしてやけに悲しい気持ちになってしまう。
悲しい気持ちをどうにかしたくてitunesのなかにある思い出深い曲をひとつひとつ聴いている。
やのあきこの「中央線」という、静かなピアノの曲があって。あるとき、中央線とはまったく関係のない場所にある部屋の窓から夜空を見ていたときに流れていた曲として思い出に残っている。
そのとき、その場所にわたしがいるということを、わたしと、その部屋の持ち主だけが知っていて、そのことがたまらなく心地よかった。自分が名前を失くしたような心地よさだった。わたしがいなくなったような心地よさだった。
そのことを、ときに人は地から足を離すことができるのだという成功事例をみるように、疲れたときに思い出す。
寝て起きたら元気になっていますように。
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