メロ


2002年03月25日(月) とろ波

コンクリートで護岸された、こ汚い、小さな入り江。に、ぷかぷか浮かぶ発泡スチロールのトロ箱のなかで家族で暮らす夢を見た。海は汚く泡だって、死んだ海藻やビールの缶が浮いていて、その上を発泡スチロールの箱はぷかぷか浮かんで、家財道具もなにもなく、学校にも行かず、おとうさんが時々、大昔の潜水夫みたいな丸いボールを頭に被って海にざぶっと入って晩ご飯を取ってきた。暑くも寒くもなくていつも空は茜色で、友達がときどきサーフボードに乗って遊びに来た。護岸コンクリートの向こうは荒波の日本海だからわたしたちは出ていかない。汚い入り江だけど出ていかない。そんな暮らしをずっと続けているうちに時々テレビが取材に来てわたしに「学校に行きたくありませんですか?」と聞いたりわたしたち家族のみすぼらしい姿を映して行った。でもわたしたちは満足してその暮らしをいつまでもいつまでも続けていく。ぷかぷかぷか、って。

穏やかで静かで長い長い夢。明け方の夢。目が覚めたときちょっと悲しかった。なんでかわからないけど。でもじぶんにとってすごくいい夢だった。。誰のためでもなくて、忘れるのがいやだから書いておくね。




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