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2005年03月20日(日) Mの悲劇 最終話  ※長文です

マレーシアGPで木村くんのドラマ撮影してたとか
地震もありましたが、今回はこれだけで。



「Mの悲劇」
終わった…終わっちゃったよー。
何はともあれ、面白かった!
興奮ぎみなので文章まとまりません。羅列していきます。

最終回を見ている途中からふと頭に浮かんだ言葉がありまして、
ラストシーンを観たらまさにその言葉どおりで。
「メビウスの輪」ですよ。
そこへ繋がるとはねぇ。でもきっと人を呼ぶとかしてそうだな、マモたんってば。
ちなみにクランクアップはこのシーンだったようです。
ラストカットが撮影最後なんて、すごいな。

それにしても予想を裏切りっ放しの展開でした。
時々、偶然にしても無理矢理っぽかったりもしたけど。

最終回。前半濃かったなぁ。
正直、泣いたり叫んだり笑ったり…疲れました。
一通り全員に区切りをつけたのは見事です。(強引だとしても)
まとめ過ぎともいえますが…。
ただ、難を言えば明のこと。
1年後にもうちょっとフォローがあっても良かった。一言でいいからさ。
それとやっぱり衛が明を親友だとあれだけ強く思うようになった過程がよくわからない。
もしかしてそのあたりはノベライズで解消されてんのかな。

振り返ってみるとMは松本明のMだったんかい。と思わずにいられないお話でした。
(決して正広じゃなかった(そりゃそうだ)
でも毎週欠かさずに金スマで予告流して下さって、ありがとうございます)
結局、美沙ってのは明と衛の間に入ったお邪魔虫程度だったのかと(笑)
あと晃一がすっかり衛びいきになってたのには笑った。
「安藤さん、僕にできることはありませんか」「やっと安藤さんを助けることが出来ました」って。
元恋人の友紀以上に衛のこと心配してんだもん。
1年後の記者会見場ではニコニコしちゃってるし。
つまり、男同士の友情の方が男女間の愛情より強いってこと?(それはそれで良し)

明。
死ななくて良かった。
「やり直せるよ。僕が手を貸すから」と言う衛に
「お前はいつもそうやって上から物を言う!」ってのを聞いたときは、切なかったなぁ…。
過去も両親が死んだり、いじめられたり、会社が倒産したりと不幸のオンパレード。
それじゃ衛の心ない一言で復讐心を燃やしたくなるのもわかるっつうか。
(でもこれこそ逆恨みっていうか、そんなこと言われたってーだよな)
ただ監禁、暴行、横領未遂、殺人未遂…ときたら随分罪が重くなってしまいました。
「この先、生きてく理由なんてないよ」と言う明を支えられるのは、もう衛しかいない。
道のりはまだまだ長そうですが。
最終回のタイトル「僕は君のそばに」の君は明のことだと思ってちゃダメですか?
(だからフォローが欲しいのよ)

キーパーソンは衛のお母さんだったんだね。
お母さんアドバイスして、いろいろ衛が思い出してたし、
衛の預金を盗った美沙が入院費だけは払ったのも
お母さんに心から優しく接してもらったからだと思うし。
留置場で謝罪して、明が大泣きするのを観ててそう思った。
あの涙は悔恨の涙だと信じたい。

美沙。
ええっと、衛と安易に恋愛関係に至らなかったのは良かった。
それに燃やしちゃったお金を返すと決めたのも良かった。
ある意味一番得をした人なのかと。
告訴は取り下げてもらったし。借金は返済してもらったし。
金と力は無いけど(爆)衛というナイト的な理解者を得たし。
亘との想い出も昇華できたし。
あ、夢オチが復活してましたね。美沙だったけど。
美沙と言えば、借金取りの尾崎。
もう、最後までかっこ良すぎる!やっぱり美沙へ片想いだったのね!
しかもそれを何も告げないで去っていくなんて、男前だよー!!
このドラマの中で、一番まっすぐに生きてる人だよ。ヤクザでも。

衛。
本当に成長しました。最初の頃とは全く別人。
あのまま生きてたら、さぞかしヤな上司になったことだろう。
今度は全てが解決した衛へすかさず取り入ろうとする部下の高山に
お灸を据えるところなんざ、笑わせてくれるし。
でも最終回の萌えどころといえば
明に首絞められるシーン。
明に鉄パイプで殴られるシーン。
………ええっと…間違ってますか、私(爆)
あ、海辺で美沙と別れて左目から涙を流すカットは、掛け値なしに美しかった。


さて、ドラマ全般にわたっての感想。

映像は全編キレイでしたね。
さらっと流しててもカメラワークに凝ってたり。
風景も人もとてもキレイに映してくれました。ありがとう。
音楽も結構好みだったんですよ。ただ、たまにBGMが大きいと感じることもありましたが。
…とか言いつつ、サントラ買ったけど封切ってません(汗)
1話でのコミカルとシリアスの落差はすぐ無くなって、
美沙復讐編(勝手につけてみました)では衛のあまりの追い込まれっぷりに
ついていけないという声をよく聞きました。
それが明復讐編になったら、面白いっていう声多数。
うーん。判らんでも無いけど、前半にこれでもかと追い込まれたからこそ
後半での衛の成長ぶりや、明を立ち直らせようとする必死さが真摯に迫ってくるのだと思うんですが。
伊武さんの仰る通り、ぜひ再放送では1話から通して観て下さい。
レンタルでもね。

確実に言えるのは万人浮けするドラマじゃない。
ただ、数字が取れなくても面白いドラマはあるんだよ。
つっこみどころも満載だったしね。
意外と想像する余地が多いというか、全てを説明する親切なドラマでは無かったとも思います。
そこが「M」らしいのだけど。
ラストシーンなんてその極致。最高だね。

こまかい演技論とかは論じられませんが、
このドラマで役者イナガキの力を存分に見せて頂きました。
感情の変化を抑えた表情だけでも演じられる。
そんな場面が多々ありましたね。
それに以前から声の表情の変化も好きだったんですが、
今回それにかなり磨きがかかっていた。
9話での明と電話で話すシーン。かかってきた電話に感情を抑えて
応える所がよかった。あの声色に衛の複雑な想いが全て詰まっているようでした。
話が戻りますが、最初と最後で衛がちゃんと別人に見えるのも
演じ分けできてたってことでしょう。(意識してたかは別としても)
そう思う一方で、やっぱり王道の役者ではないことも再認識したというか…。
実際、このドラマを後半引っ張っていったのは蔵之介さんだと思うのですよ。
明が本性表してからの狂気はインパクトあったし、ねじ伏せられるような力を感じた。
こういう「攻め」の演技ってのは、どうしたって印象に残るし
蔵之介さんがまた上手いから凄く説得力を感じるわけで。目が離せなくなる。
逆にイナガキの演技っていうのは「受ける」タイプで、
引き気味というか一歩間違うと印象が薄くなってしまう。
ただ、上手く言葉に出来ないけれど演技に「クセ」があって
(これはイナガキファンの日記等ではよく言われてますな)
そこに気付いて、何か引っかかりを感じると、ずーっと後を引いたりする。
それはふとした時に見せる表情だったり、声色だったり、さりげない演技だったり。
とてもマニアックなタイプなんだろうなぁ。
ま、ご本人もそれは判っているようだし。
ファンもそのマニアックさに引かれてたりするし。
要するに好きなんだからしょうがないじゃん。ってことで(おいおい)

なんていうか、映画の経験がかなり大きいんだと思うんですよ。
くしくも三谷さんに「役者が成長するにはいい役者と組むことだ」と言われてましたが
まさにそうだったのかと、今また納得しております。
「笑の大学」も受ける・受けとめる演技だったわけですが
ここでその成長したイナガキを見せつけられました。
映画の後、金田一もあったわけですけど
あれは攻める・前に出る演技が主体で、もちろんそこでも良さは感じていましたが
連ドラという長いスパンで観ると実力をより強く感じることができる。
一見変わらないようでいて、どんどん変わっていくっていうのは凄いな。
こう考えるとかなりいい流れでお仕事できてるのかな?
でも、そろそろ舞台を観たいです。
あと全国放送の番組が増えてくれると嬉しいんですけどー。
まずはライブ?

そうそう、成宮くん可愛かったなぁ。蔵さんは凄みあったし。ゴロさんは素敵だし。
女性陣より男性陣の印象が強いですね。
お母さん役の吉行さんぐらい?


来週から寂しいな。
ほん怖も終わっちゃったし。
DVDが出るまでニュース速報の入った録画で我慢しよ。




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