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2004年07月27日(火) 「スチームボーイ」、らもさん。

「スチームボーイ」を見て参りました。
……映画館の冷房にやられた。用心してたんだけど帰ってくる途中から頭痛が。
冷房病だなぁ。鎮痛剤が効いてこないのがツライ。
もう少し待ってもダメならもう一錠飲もう。
と、なかなか本題の感想に入らないのにも、まぁなんというか。
ちょっと肩すかしくらった感じなのですよ。

慎吾くんにはかなわないと思いますが、この映画はかなり期待していました。
「スチームボーイ」の予告編を見た時、その映像に鳥肌がたって、ものすごく興奮した。
さすが大友克洋。
夏公開の映画の中でも1、2番の期待をしていました。

で。
確かに映像は凄いです。
建造物や乗り物のリアリティは徹底していて、見覚えのある建物はまさにその通りだし。
不自然な所が全くない。
それに見ていて、ここはCGだとか手書きだとか意識させない。
これは技術的とか絵のレベルとか…というより、大友氏の中で両者に対する意識の差が
ないからなんだろうなと思ったんですが。
どちらも最大限いい所を発揮していて、争うことなくナチュラルにその場面を構成している。
きっちり大友氏の絵が動いているし。
がしかし。
ドラマが弱いような…。大部分をアクションシーンに裂かれているから?
大友作品を熱心に追っているわけでもない私が言うのもなんですが
なんていうか、ファミリー向け大友作品というか。(悪い意味でなく)
万人向けのわかりやすいストーリーである反面、大友作品にあったある種のマニアっくさが
消えてしまっていて。
作家性よりエンターテイメントを追求しているのなら、それは成功しているのだけれど。

あとキャラクターがステレオタイプ。特にお嬢様(スカーレット)の必然性が感じられなかった。
キャンキャン言ってばかりで煩い。声優が違えば少しは良かったのかな…。
思ったより良かったのが主人公役の鈴木杏さん。
少年なのに…と思ってたんですが、意外と気にならなかったな。
あ、児玉清氏が父親役をやっていて驚いた。

月イチゴローで「慎吾の反応をみたい」といった気持ちがわかるなぁ。
映像を褒めてるけど、全体の感想を言わなかったのも
暗に「大友作品としてどうなのよ」という気持ちの現れだったのかしらん。



中島らも氏、死去の報をヤフーで知る。
階段から転落して重傷とのことだったので心配はしていたのですが…。
らも氏と言えば、何より「啓蒙かまぼこ新聞」。宝島の連載がとても楽しみだった。
(連載とは違うのか。かねてつの広告だったんですよね)
「明るい人生相談」もエッセイも小説も好きでした。
まだ「ガダラの豚」未読だったな。今さらですが読もう。
先日も吉田直氏の急逝にショックを受けたばかりなのに。
好きな作家の新作がもう読めないなんて、なんて悲しいのだろう。
でも一番悔しいのはきっとご本人。特にこのお二人のように突然人生が終わってしまったのならば。
ご冥府をお祈りします。



ところで今週のスマステはサッカー・アジアカップの状況により「休止あり」とか。
HPに一言も書いてない…よね。(いつ判るんだろ?)
もしかしてゴロさんの特番「ディスクロージャー」の番宣あるかもって思ったのに。
微妙だな。




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