TOI,TOI,TOI!


2006年02月23日(木) 渦を巻くバロック

週前半、濃かった。

月曜。
まずは古楽科の入試。14時ごろ。
そしてその後すぐにディプロム試験での共演。16時ごろ。
その後、楽器を−二つのうちの一つ−家に置きにダッシュで家に帰り、着替える間もなく黒服のまま17時過ぎの電車でハイデルベルク直行。

というのは、日曜月曜火曜と、バロックの曲ばかりの室内アンサンブルに参加していて昨日がコンサートだった。リハーサルはハイデルベルク、Pirmasensという町でコンサート。

ハイデルベルクまではそんなに遠くないので、毎日往復したのだが、さすがに疲れた。移動って疲れるなー。

この室内アンサンブルは、トランペット奏者Reinhold Friedrichの仕切りで、彼の元弟子がたくさん出演。NDRのソロとかすごいのがずらり。人集めをしたコンミスの彼女だけが全員を知っていて−つまり私も彼女をよーく知っていて−、お互いにはあまり知らなくて、というメンバーで、でも、彼女の人徳と人脈のおかげで、音楽的にはもちろん、人間的にもできた人ばかり。すぐに打ち解けた。面白かったのは、バロック専門、っていうのはチェンバロとチェロだけで、あとはチューリッヒのオペラのソロオーボエとか、本職オケマン、だけどバロック中毒、みたいな人ばかりだった。学生なんて私だけ、という環境。こう、皆から発せられる音楽がビンビン唸って、渦巻いてる、そういう感じ。編成の大きな室内楽。ラインホルトはやっぱすごかった。ああいうすごいのを目の当たりにすると笑えてくる。

コンミスは私をバロックの世界に引きずり込んだ張本人。なぜか以前からかわいがってくれる。月曜の入試に受かったのも彼女のレッスンを受けていたおかげ。彼女はウチの学校でウチの門下とバロックの門下の両方のアシスタントをやってる人。馬を2頭所持してて、馬が生きがいな人でもある。

Suche unter deinen Kameraden die auf, die mehr als du wissen. -Robert Schumann


  
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