TOI,TOI,TOI!


2003年03月11日(火) ベンヤミン

2週間ぐらい前のことになるけど、少し体調を崩していた。

ヨハネスの誕生日パーティで、全く食べずにお酒を飲んだ。
これくらいなら・・・と思ってるうちに簡単に酔っ払った。
ドイツ人と同じペースで飲んじゃいけない。彼らはめちゃくちゃ強い。

次の日は、仕事。疲れ気味だったものの、どこも痛いところもなく、普通。
仕事の内容は、お城のパーティで2時間弾く、というもの。カルテット。
まず、クリストフの運転で酔った。彼の運転はひどい。
次に、演奏する広間は、煙草の煙とパイプの煙で充満していた。

翌日。
何を食べても、全部戻す。
激しい胃痛と、頭痛。
よりによってこういうときに暖房がつかない。寒くて震えて我慢が出来なかったので、大家さんを呼んだ。
そのあとは、行きたかった友達のコンサートにいくのもあきらめ、ひたすら寝ていた。
次の日、だいぶましになってたけど夕方までベットの中にいた。しかしもう寝すぎて寝れないのですごくつまらない。
マライケが電話をくれて、クロンベルクのマライケの家にいくことにした。
両親はスキーと温泉旅行で留守だし、うちは暖かいし、必要なものは何でもあるから、というわけで。

結局、そのまま3泊した。

ビデオをいろいろ見せてくれたんだけど、その中で面白かったのが、
ドイツ映画『Ein Mann fur jede Tonart』
主演女優、Katja Riemannが最高。マライケのお気に入り。
私のドイツ語力で、十分楽しめる内容。おすすめです。
マライケは、アメリカの映画は好きじゃなくて、ドイツやフランスの映画が好きらしい。
私が今まで見てきた映画って、考えてみるとアメリカ映画ばっかりかも。


ドイツの子供は、み〜んなこれを聞いて育ってる(マライケ談)という、
『Benjamin Blumchen』
カセットテープで、一つのテープに一話吹きこまれている。
全部で100話を超えるらしい。
で、マライケは60ぐらい持ってるのだ。これを。
対象5歳以上。いまでも彼女はこれがだーーーい好きだそうなのだ。ベンヤミン愛してる、だそうなのだ。
確かにめちゃめちゃ面白い。
貸して、と言ったら、キャーと喜んでいた。
これも、これもおすすめ、これもおもしろい、と言いながらどんどん増えていく・・・とりあえず10本借りた。

ベンヤミンという、世界でただ一頭の『しゃべれる象』が主人公。
木の上のベンヤミン、ベンヤミンと学校、ベンヤミン郵便やさんになる、ベンヤミン月に行く、ベンヤミンサッカー選手になる・・・・などなど。

で、今、毎日、これ聞いてます。
語学の教材に、絶対使えると思うんだけどなあ、これ。

一人でも聞いてるけど、マライケと一緒に聞く時もあって、
そのときはしょっちゅうテープを止めて、知らない単語を丁寧に解説してくれる。
日頃一緒にいるので、この単語は知らないだろう、っていう見当をつけてくる。さすが。

マライケと知り合ってから、ドイツ語を話すのが楽しくなって、今でもそれが続いている。語学の上達のためにも、持つべきものは友達だと、改めて思う今日この頃。

一方のマライケも、ものすごーい勢いで日本語を覚えている。若いからどんどん入っていくんだね。うらやましい。
しかも、とある知人から、使い終わった日本語教材(英語)をもらい、それで覚えてきては披露してくれる。
これが、またビジネス編とかいうやつなので、ウケる。

オハヨーゴザイマス。
ドナタデスカ?
Sumithデス。
カシコマリマシタ。
チェックアウトハナンジデスカ?
コレハナンデスカ?
ウイスキーデス。

など・・・。おもしろすぎ。
こないだその教材のテープを聞いたら、微妙に関西なまりの男の人がしゃべってた。


私が教えた、実用編。

いただきます。
(ましゅ。になっちゃう)
おいしー。
ごちそーさま。

げんき?
ひさしぶり。

じゃあね。
またね。

わかめ
(彼女の好物なので教えたら、音が気に入ってそれ以来忘れないらしい)

ほんと。
ほんと?
(私の口癖らしく、勝手に覚えた)

あ〜ユキちゃ〜ん、げんき〜?ひさしぶり〜!!
(音、リズム付きで、丸暗記させた)

など。
こっちもすっかり楽しんでいる。


  
 目次へ