TOI,TOI,TOI!


2001年07月18日(水) レッスン@バンベルク

バンベルクに行って、レッスン。先生が駅のホームまで迎えに来てくれた。
弟子となって初のレッスン。やっぱりすごい先生だ。もうすでに、私の「癖」を全て見抜かれていて、まず、それを直さないと、話にならないようである。この先生に、コザイクやゴマカシは通用しない。今まで見て見ぬフリをしてきたツケが・・・。
本腰いれて矯正しないと、次に進めなさそうだ。

ところで、先生は先週誕生日だったとKから聞いていたので、万華鏡と、紙風船などのおもちゃセットをあげた。祖母が、荷物の中に入れてくれたものだ。
祖母!感謝!!

「ランフトから電話があって、君たちのカルテットの事、聞いたよ」と先生。
ランフト先生というのは、P君がついた先生。二人の先生は、バンベルク響時代の同僚で(ラ先生は現役)、今もしょっちゅう一緒に弾いてるんだって。Kもよ〜く知ってる人なんだって。この世界は、ほんとに狭い。

先生の奥さんも、すごく素敵な人だ。
帰り、車で駅まで送ってくれた。その途中、老人ホームによった。
先生のお母さんが「よくない」らしい。先生はレッスン日を決めるとき「お母さんがよくないからレッスンはバンベルクで」と、話していた。

奥さんに「病気ですか?」ときいたら、「もう歳だから」だそうで、聞くと、86歳だそうだ。家では先生の叔母さん、老人ホームでは先生の妹さんにお会いした。妹さんは、私と同じ長距離列車に乗った。これらの事を総合すると、やはりお母様は相当よくない状態なのだ。先生はレッスンのとき以外は、元気がなかった・・・。

行きは先生、帰りは奥さんに車に乗っけてもらったけど、二人は、2つの全く同じことを私に言った。
一つ目は、「語学学校に通うの?」
二つ目は、「バンベルクは、とっても素晴らしいところでしょ?」
本当に、素晴らしいところ。先生は、平日フランクフルトにいて、週末バンベルクの家に帰っているんだけど、こんなに素晴らしいところに家族が住んでるからこそ、先生はこの距離(長距離列車で2時間半)を往復するのだという事がよく分かった。

車の中から見ただけだけど、有名なドームは、ものすごく古く(1400年代?と聞いた気がする)かなりの大きさで、どっしりとして立派、でも(昔の人の仕事ってどうしてこんなにも緻密なのか・・)と思うんだけど、細かい部分まで手抜きが全くなくて、だからこそ全体を見たときに圧倒される。これに費やした時間、労力を考えると・・・・。
教会も、いったいいくつあるんだろう・・?かなりの数、見た。
教会のシルエットって、絶妙のバランスだなぁ。きれい。


  
 目次へ