水野の図書室
Diary目次|過去を読む|未来を読む
皆さま体調に気を付けて今日も良い一日でありますように。
2018年03月01日(木) |
荻原浩『トンネル鏡』 |
荻原浩「月の上の観覧車」(新潮文庫)を読んでいます。 過去は取り戻せない。 生きていくことは何かを失い、何かを得ること。 人生いろいろの八編。
最初は『トンネル鏡』。 新幹線とトンネルの描写が秀逸です。 そう、まさに鏡のような窓に映る自分の顔。
主人公は18歳で大学進学を機に上京し、そのまま東京に就職。 結婚して、故郷でひとり暮らしをしている母親を呼び寄せ、 みんなで仲良く暮らしていくつもりでしたが──。
救いなのは、主人公が母親を大切にしていること。 まぁ、それが、お嫁さんには、んもぉ!となるわけです。
|