水野の図書室
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2018年01月13日(土) 乃南アサ『ハズバンズ』

乃南アサ「それは秘密の」(新潮文庫)を読み始めました。
心理描写の洗練を極めた珠玉の短編九編を収録──の中には、5ページほどの掌編小説が四つ。掌編は何だかとても新鮮!

最初は短編の「ハズバンズ」。
人物の描写、駆け引きが、巧いなぁと感心します。

ハズバンズと複数なのは、夫と元夫のふたりのこと。
そこに、ちょっと困った妻が出てくるのです。

いい人だと思っていたのが、一瞬で反転する面白さ。
人の性格も気持ちも、向き合う相手によって違ってきます。
妙に物わかりの良さそうな笑顔の人には、気を付けた方がいい。
見守っていると信用していたのに、実は、見張っていた。
人の心は 摩訶不思議。


水野はるか |MAIL
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