水野の図書室
Diary目次過去を読む未来を読む
皆さま体調に気を付けて今日も良い一日でありますように。


2016年10月27日(木) 石田衣良『ふたりの名前』

「短編工場」(集英社文庫)7番目の作品は、石田衣良『ふたりの名前』。
同棲中のカップルが、それぞれの所有物にイニシャルをいれている。
それは、いつか同棲を解消するときがきても、醜い奪い合いをしなくてもいいようにという取り決めからだった。
家具や電化製品や食品にまでイニシャルをいれる暮らしは、ふたりにはごく自然なものになっていたのだ。

ところが、そんなふたりの暮らしは、子猫がきたことで、何かが変わる。
さらに、子猫に関して、決断を迫られることに……。

ふたりとも、優しい人で良かった。
素直にそう思います。

いいお話し。


水野はるか |MAIL
Myエンピツ追加

My追加