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2003年07月10日(木) 褒め上手になりたいもんだ。

『もう一杯おかわりを』

 昭和40年の初め、日本の家庭に電気炊飯器がひとわたり普及し終えたころ、
炊飯器事業部では、学校や病院の給食、将来の外食産業の需要をみこして、
業務用炊飯器の開発に着手し、試作品を完成させた。それは、1度に大量の
ご飯が炊けるのはもちろんのこと、フタも軽く、ハンドル1つで炊きたての
ご飯を取り出すことができたし、水洗いも簡単にできるものであった。
 技術者たちは、試作品を持ち、勇んで本社での重役会にのぞんだ。開発の
ねらい、新製品の特徴等について熱のこもった説明が行なわれたが、重役た
ちの反応はもうひとつ盛り上がったものではなかった。
 やがて昼食の時間がきて、幕の内弁当が配られた。そこには、試作品で炊いた
ご飯が試食のために添えられていたが、そのご飯をおかわりした人が1人だけ
いた。幸之助である。

 「この炊飯器のご飯、おいしいな。もう1杯おかわりを

 そのひとことは、技術者たちにとって、どのような激励やほめ言葉よりうれ
しいものだった。そのとき、この会議に出席していた技術者の1人は

「食が細いということを聞いていたのに、“もう1杯おかわりを”
と言われたときは、ほんと、もう胸がいっぱいになりましたね」

と後に語っている。

※PHP総研 松下幸之助のエピソードより



そうだよなぁ、あっしはエンジニアすけどね、こんな風に言われたら
感激するよなぁ。
口先だけなら胸がいっぱいになったりしないよねぇ。

褒め上手になりたいなぁ。



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