文ツヅリ
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2004年08月21日(土)
  【沖土】 1600hitリク―ギャグ
「土方さんこれ……」


「相手は誰ですかィ?」

 うっすりと微笑んで土方の腕を掴んだ。
 内側の白い皮膚に映える、ポツリとある赤い点。

「さあな。 そこらへん飛び回ってんじゃねーか?」
「出てこい変態ヤロー俺が相手だコラァァ!!!」
「ちょっ、いくらなんでも空飛ぶ人間って! ピーターパンじゃあるまいし」
「出てこいピーター!!!」
「ピーターはそんなことしねぇよ!」
「じゃあ誰にヤられたんですかィ!」
「ヤられてねっつの!」
「じゃあこれは」
「だーから」


「蚊ァ?」
「つうか、見りゃわかんだろーが」
「てっきりボツリヌス菌にでも侵されてるのかと」
「嘘つけ!! んな態度じゃなかったろテメェ!」

 やかましくツッコミを入れる土方を無視して、じっと噛まれた痕を見る。
 急に静かになった沖田を怪訝そうに眺めていると、その唇が動いた。

「おいしいのかな……」
「あ?」

  ぷつ

「いッ、やめ……!」

  じゅる、ちう ちゅっ


 土方の腕に噛みついて、ひとしきり吸い上げて一言。

「っかしいな。生温い鉄の味しかしやせん」
「たりめーだろ!」
「騙された……」
「は」
「ただの血じゃん うわ気持ち悪ッ」
「勝手に吸っといて何その言い草! 傷つくんだけど」
「普通の血なのに蚊に食われるということは」


 沖田は振り向いて詰め寄った。

「蚊相手にフェロモン出したんじゃないですかィ!?」
「出せるかァァ!!!!」
「土方さんならやり兼ねない……!」
「えらい信用ねぇなあオイ! いや、あるの? 逆に」
「えっマジで出すんですかィ? やだなあ本当に人間?」
「お前が言い出したんだろ!!!」
「とにかく」


「もう二度と蚊なんかに血ィ吸わせないでくだせェ。でないと」
「んだよ」
「俺が土方さんを斬ります」
「なにゆえ!?」
「蚊にやるくらいなら、俺が土方さんの血を全部飲む。」
「……お前が言うと冗談に聞こえないの」
「だってマジだもん」
「……マジ?」

 それには答えず、口元だけでにやりと笑う。
 ぞわっと土方の背を悪寒が駆け登った。

「くれぐれも気を付けてくだせェ」
「えっと、それは蚊に? お前に? ねえ、ちょっとォ!!」



<終>




すいませんすいませんギャグレベル低くて!!!泣
ぶっちゃけると「ボツリヌス」っていう単語が使いたかっただけ で した……。
ショコラさん、リクどうもでした! お持ち帰りOKです(どうやって)

本誌と蚊のネタがカブっててちょい凹。
出る前から書いてたんですよっ。(言い訳


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