森羅万象が陽と陰の要素によって成り立っているという考え方です。陽は行き着くと陰になり、陰は行き着くと陽になります。したがって、なにが陽でなにが陰かと分類することはあまり意味がありません。とはいえ、まず、陽をポジティブ、陰をネガティブと考えると、分かりやすいかもしれません。
何かを得ると、必ず何かを失います。逆に何かを失うと、必ず何かを得ます。また、陽を変化するもの、陰を変化しないものと考えても結構です。問題意識は変化の中で起こりますが、その中で変わらぬものもあるはずです。さらに、陽を顕在化したもの、陰を潜在化しているものとも考えられます。事故が起こった場合、発生した災害を陽、発生しなかった災害やこれから起こるであろう二次災害を陰と考えます。
このように、太極的世界観は、課題を陽と陰の要素に冷静に分析することによって、日常的思考では、見つけにくいものを浮かび上がらせてくれます。
『未斎易』解説より
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