汽車が走っているあいだ、乗客は止まっている。汽車が止まると、乗客はそこから歩き出さなければならない。走るものも途絶え、休息も途絶える。死は最後の休息だそうだが、それとて、いつまで続くか知れたものではない。(三島由紀夫)