おもては雨でした。 一、二時間たてば、ちょうどいいかげんにおなかがすいて、 フィリフヨンカのお料理が、おいしく食べられるでしょう。 おしゃべりしたい気も出てくるでしょう。 いまは、ぬくぬくと、なにもかもわすれて、あったかにしていればいいんです。
ミムラねえさんには、いま、すっぽりとからだをくるんでいる、 大きなやわらかいふとんだけが、この世の中のすべてでした。 ほかのことは、みんな関係のない、よその世界のことでした。
ミムラねえさんは、ゆめなんて見ません。 ねむりたくなればねむり、おきたほうがいいときにはおきる、 それがミムラねえさんなのです。
『ムーミン谷の十一月』
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