悪徳は、あたかも肉体に腫物の根が残るように、魂に悔恨を残す。魂は絶えずおのれをかきむしり、おのれを血まみれにする。なぜなら、理性は他の悲哀や苦悩を消しはするが、悔恨の悲しみをかえって生み出すからである。『随想録』モンテーニュ