続・家族ゲーム






実践英語

2005年08月26日(金)


昨日、地下鉄に乗っていたら若い外国人の青年二人組みが乗り込んできて、隣の席に座りました。大きなリュックを背負い、手にはガイドブックを持っていたので、一見してツーリストとわかります。

一人の方は、腰をおろすとすぐに地下鉄の路線図を眺め始めました。もう一人の方は何をするでもなく、ただボーっとしています。やがて、電車が「都庁前」に差しかかると、路線図を見ていた方が慌て始めました。

「ココデ乗リ換エルノカナァ?」(←もちろん英語で)

「ワカラナイヨ」

「タブン ソウダト思ウケド」

「ドウスル?」

いつもなら、見て見ぬ振りをするところですが、最近ちょっと英語熱が高まっていたので、ここはチャンスとばかり声をかけてみました。

「How far are you going?」(どこまでいくの?)

「上野ヘ行キタイ」(←もちろん英語で)

と言って、路線図を指差しました。上野ならつい最近、夏実と国立博物館へ行ったばかりです。

「Ok, change train here. That one」

と、ホームの向かいに停まっている電車を指差しました。

僕の英語が完全には理解できなかったのか、青年は念を押すように

「アノ電車ニ乗レバイインダネ?」と(もちろん英語で)聞きかえしました。

「Yeah」と答えると、

「Thank you」と言い残して、脱兎のごとく電車から飛び降りていきました。


その後、あの青年たちがちゃんと上野に行けたかどうかは分かりませんが、「いいこと」したかもという思いとともに、一人勝手に心の中を爽やかな風が吹き抜けていくのを感じてしまいました。

と同時に、もっと頑張って英語の勉強をすれば、もっと「いいこと」があるに違いないという、邪悪な思いも心をよぎるのでした。ええ、単純に口説ける女の数が、数倍にふくれ上がるのですから。


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春樹 | MAILMy追加


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