日記

2007年06月05日(火) 半襟縫ってたら見事まち針が指に刺さりました(しかも屹立)

うちへキモノがどっさりやってきました。たくさんたくさん。
わあいとはしゃぎながらためつすがめつ品定めです。……祖母のかたみわけです。


こんばんわ、半幅帯が欲しいのです。もえぎです。
あわせにひとえ、ウールにちりめん、絽にしぼり。いっぱいキモノを頂きました。
けれども我が家でキモノを着るのはわたしだけではないので、選別中です。
姉がお茶をしているので、遊びで着てるわたしより事態はより切迫です(笑)
祖母はえらく渋好みだったようで、見ていて興味深いのです。
例えば、竹の柄が多かったりします。
当時の流行だったのやもしれませんが、それにしたって竹がたくさん。
正絹のあわせには、真っ直ぐ伸びる青竹の模様。
綺麗に真っ直ぐになっているので、縫われた方はさぞご苦労なさったでしょうに。
夏用の瓶覗き色した帯には、銀糸で竹の丸があったり。
もうひとつ、夏用の…オレンジ色の青海波やら亀甲やら入ったなかなかハデハデな帯。
おめでたそうな柄の横にもまた、竹の丸。
キモノにももういちまいくらい、竹の入ったやつがありました。
聞いたことはありませんでしたが、やっぱり竹が好きだったのかなあ、なんて思いました。

わたしは可愛いしぼりの菊柄の入った真紅のじゅばんと、あと幾つかを頂く予定です。
お茶の席では使えない半幅のかすりの帯とか。色は白まじりの藤ってとこでしょうか。
どちらかといえばラベンダーとバニラのアイスダブルで!みたいな感じですが(笑)
あと、姉はあまり使わない羽織。黒地に橙やくちなし色した大柄の菊が入った。
キモノは全部姉のでかまわなかったのですが、母にすすめられて一枚貰います。
いかにも『銘仙んー!!』って感じの、しぶーいの。ぶどう色に、大柄のお花はねずみ色。
ただ、銘仙なので、光沢の影響で、やや銀色っぽく見えるのです。
わたしには似合わないのと思ったのですが……まあ小物を派手めにしたら。なんとか。
しかもどう合わせようかと談義していたところ、思わぬ事実を耳にしまして。

母「これなら、帯が派手でもええやない。あと羽織も」
わたし「あー、そうやね。これならきっと…そうや思い出した。前、京都おったとき、どぉおーしても欲しかった赤のしぼりの羽織があったん。ただ、随分ええ値ぇで…手が出なんだ。あれならきっと似合うやろになー」
母「(にまり)……それ、あるよ」
わたし「え?」
母「(にやり)かあさん、持ってる。しぼりの赤い羽織。」
わたし「ほんまにぃーーー!?」

おおよろこび。
その場でくるくる回り出すほど嬉しかったのです。特に意味はありませんが。
結局その羽織、今度出すとき貰えることになりましたしね。わあい。
キモノより、小物がたくさん欲しいきょうこのごろです。
半幅帯がもう一本は欲しいのです。足袋も、半襟も。
音楽聴きつつちくちく半襟縫ってたら、しみじみそう思いました。
桐のタンスなんてわたし専用のものがあるわけもないので、
自分用のキモノをしまうのは、一つ五百二十五円(税込)のファブリックケース。
いざというときベッドの下から取り出して、一面広げてのちおでかけです。
キモノを着るときの、感覚が好きです。さやさや、さらさら、肌に快い。
絹もモスリンも、一枚一枚、身をよろう…とまではいきませんが、守ってくれる感じ。
さあ、六月。ひとえが着られます!お気に入りの藍色のかすり。
先月さらりとキモノ着るの忘れてたので、今月はたくさん着たいなあ。

そしてこーいうときまで『エリィならこう合わせて…』
などと考えてしまうわたしは相当駄目なのでしょう(笑)
エメラダは金魚の帯でふわふわ可愛いと良いのです。
キモノでなくとも、これからなら浴衣でも構わないでしょうし。
エリィなら大柄のハデハデ小紋でも見事着こなしそうなイメージがあります。
でも本人は、ひかえめポップで可愛くまとめるのが好みだとわたしが嬉しいです。
逆に大正ロマン系でごりごり攻めてきそうなのはミァンだと思います。
裾からじゅばんをわざと見せても下品に見えない感じで。


ああ、それと。たくさんのキモノ群を見ていて、一度だけ困ったこと。
一枚、姉がいたく気に入った、かすりのキモノがありました。
黒地に大柄な水縹の花、時折銀糸の入った小紋。
涼やかで上品で、それは確かに可愛いものでしたが。
ただ。花がですね。桔梗なのですよ。水色の桔梗なのですよ。
……とっても何ともいいがたい気持ちになったのは、ここだけの秘密です(笑)

四百二十五年前の今頃は、みずいろのききょうで日本がえらいことなってますのにね。


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