今日も早く目が覚めたせいか、ゆっくりと新聞を読むことにしました。
お茶も本格的に出荷が始まる手前です。 新聞紙上に出てくること、出てくること。
お茶でちょっと問題になっているのが食品表示のことです。 法律改正があって、試験的に産地割合を書くことになったのです。 その中で、『静岡茶』と書いてあった場合、50%以上が静岡産であれば『静岡茶』で、残りは別県産のお茶でも大丈夫となっています。
大半の人が『静岡茶』と書いてあったら、『静岡産100%』と思っていることでしょう。
でも、私は反論する気はありません。 というのも、お茶というのはブレンドすることが普通で、それによって飲みやすくなるからです。
ちょっと考えてみてください。 コーヒーを飲もうとして銘柄表示(ブルーマウンテン・キリマンジャロ・マンデリンなどなど)してるのは少ないですが、『ブレンド』はどの店にもあります。 コーヒーに限らず、単独の味というのは好みが会う人が少ないです。 店としては安定して多くの人に売れる、誰にでも平均的に好まれる商品を売れ筋として用意する。 物を売る場合の基本です。
特定の顧客をつかむことも大事なのですが、多くの人に来てもらうことも商売としては大事なこと。 それでも100%でないといけないなら、商品流通の末端で買うのでなく、自園自製のところで、細かに注文する。 自分の目、自分の足で確かめて、納得がいくものを見つけ出してください。
100%○○産というのは、あたりはずれが大きくなります。 今年美味しかったとしても、来年は同じ味ができない。 自然を相手にしている商品というのは必然的にそうなります。 それを平均にしようとしている人たちの事情を知らず、 「半分しか入っていない?詐欺だ!」 と騒ぎ立てている人。 あなたは100%なら、有名産地の銘柄なら、味などかまわすに飲んでいたのでしょうか? そちらの方が、汗水流す農家の方に対して冒涜だと、感じざるを得ません。
とまぁ、偉そうに書きましたけど、私はお茶を出がらしになっても気にせずに飲むんですよね・・・・・・ 100%じゃなきゃダメだなんて、とても言える立場ではないです。
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