| 2002年08月26日(月) |
掃除中(思案と思い出し) |
今日はゴミの日ではないので、いくら掃除しても 部屋の中の埃とか塵とか汚れとかの総量は変わらない。 床にあるゴミをゴミ箱に放り込んで、 平積みになっている本を本棚に入れて、 小物を箱にまとめるだけ。 部屋の中の総量は、さしたる変化していない。
とある話だ。 「生まれて死ぬまで、人の幸せというものは誰であろうと同量しかない」 王様も、兵士も、農夫も、商人も、大人も、子供も… 同じだけ幸せを持っているのだ。 同じ量の幸せ。 それをもって、幸福と微笑むも、不幸と嘆くも、その人しだいだ。
掃き掃除をしていると、一度掃いたところを何度も掃きなおす私がいる。 真ん中のゴミを取る。 角のゴミが気になる。 真ん中に掃き集める。 また、角が気になる。 つらつらと繰り返す。 こういうのを、『四角い部屋を丸く掃く』って言うことだ。
とある話だ。 「発明というのは、何気ないところに隠れている」 発明の原理は単純なことが多い。 手品のようなもの。 何も考えずにいると騙される。 疑ったり、違った見方をしないとネタがわからないのだ。 四角い部屋を四角く掃く人は、発見するものが少ない。たぶん。 丸く掃く人だけが発見するのだ。これもたぶん。
今日の私は見つけた。 何度も何度も掃きつづけ、キレイになった部屋を見て、 「無駄だらけだ」 つぶやいた。 私に見つけられるものがあるのだろうか…
掃除が一段落して居間に行くと、家族がそろっていた。 父と妹が話し合っている。 父、ややケンカ腰。 水を飲みながら聞いた。
今日、辞表を出してきた。妹が。
来週には無職になる。
妹が言う。 「あたしの人生だから、辞めるのも勝手でしょ」 (一応)社会人の先輩として言わせてもらった。
「辞めるなら、最低一月前に辞表を出しなよ」
妹がどんな理由で辞めるか、考えなかった。 価値観や考え方はそれぞれで、本人が辞めるといっている以上、続けさせる必要はない。 ただ、「辞めます。今月いっぱいです」と辞表を渡された方は、いい顔をしない。 誰がいなくなった分を補うのか、考えはしなかったのだろうか。 大げさに言えば、何人かの人生を狂わしているのだ。 それを、「わかっているけど、仕事がしたくないから辞めた」と言い切った。
仕事を辞めること、それには賛成だ。 でも、他人を考えない妹に、今は賛同できない。
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