| 2002年01月27日(日) |
夢�◆ 噌�福のカタチ〜 |
A:幸せって色々なカタチしていると思うの。家庭だったり、お金だったり、青い鳥だったり・・・
B:あんたの幸せは、ネコのカタチね。
A:ネコ・・・・・・ネコさん、ネコさん大好き
B:・・・・・・間違いなく、あんた幸せだよ。
夢を見ました。
白霧に覆われた路地裏の壁。そこにもたれて、タバコをふかしていた。 周囲に欠け欠け見える石造りの建物。倒れたゴミ箱。散らかった路面。錆のニオイたたずむ鉄柵。できすぎた『外国の路地裏』の風景は、無声映画の一場面のようだった。 猫の声が聞こえる。遠くから、どことも知れぬところから響く音は、いっそう、静寂を際立たしていた。 空を見上げた。星空は、ない。ぼやけた外灯が無数の月みたいで、異国というより異世界にいるようだ。幻想的な世界。得るための冒険が待つ世界。紫煙が似合う世界。
ドサッ
何かが落ちた。 無粋だ。まったくもって似合わない音だ。せっかく人が気持ちよく惚けているのに、いったい何の音だ。
ボドッ ボドッ
近くで聞こえる。 あまりに近くで。
ゴドッ
一つの音と一緒に世界が傾いた。 そして、知った。 この音は、誰かが出している音でなく、私が気づかず出した音なのだと。 足元の崩れかかった左腕を見て。
原形をとどめていたのはひじから先の部分。手の平とか指はぶよぶよに膨らんでいたけど、まだ形は残っていた。 見てもわからなかったのは上腕の部分だ。ボドボドと落ちつづけているのは、崩れた上腕だった。 そこまできて気がついた。 覆っている白は生臭く、暖かい。生命の溶けた霧だった。腐臭だけが内包する独特の甘さを含んでいる。終わりへ誘う毒のニオイ。タバコと違う白の霞み。
右腕が落ちた。 脚が、身体が、私自身が溶ける様をゆっくりと見ていた。 底なしの泥沼のように、ガスを出しながら崩れていく粘体。しげしげと見ていた。 奇妙な風景だ。 人の心は心臓なんかには宿っていないのだ。 腐りかかった頭で実感していた。 地に広がりながら、先に落ちて崩れた頭で感じていた。
そして、目が覚めた。
こんばんは、あまつばめです。 今朝(10時頃)まで寝ていて、記憶に残った夢はこの一つだけです。 たぶん、何度も夢を見ているのでしょう。同じ夢か、他の夢かは知りませんが、眠っている数だけ夢を見ているはず。でも、憶えていることは、ほんの一握りです。ちょっと、勿体ない。
この夢を誰かに話したら『悪夢』と思ってくれるでしょうか。 自分の身体が泥のように崩れていく。しっかりと見えるように。痛みなく、故に恐ろしい。一般的な『悪夢』でしょう。
でも、変なことにすごく目覚めが良かった。 あの夢は、私の中では心地よい夢だったのです。 「良くない=悪いこと」だって決まっているわけではありません。あの夢の中では全部が崩壊していたけど、誰もいない世界なんて壊れてしまったほうがいいのかもしれません。 生きたいと思う自分と逝きたいと思う自分。相反する感情。単純に裏表にわけられるほど世界は単純でないってことです。 まあ、何をそんなに壊したいのか、当人も今ひとつわかっていませんが。
起きて2時間ほどボーっとしていました。することのない休みの寝起きなんて、無駄につかう事以上に至福の時間はないでしょう。いつもどおりのことでした。
母親の「お昼だぞ〜」声で、他の人の知らない世界から戻ってきて、居間に向かいました。 そこにはめずらしく、タバコをふかす父と、ファッション雑誌を見る妹、食事の支度をする母。家族全員がいました。 同じ家の中に住んでいて、同じ釜の飯を食べていながら、同じ卓には着くことが少ない家族。両親がともに働いていたことや、出勤・帰宅時間がまばらでは、同じ卓を囲うことが月に一度、有るかどうかという状態です。
喋りたいことも、急に場だけ用意されると話せないものです。 私は、ただ黙々と食事をしていました。妹も生返事を返すだけ。一人のほうが、テレビに語りかける分喋っている二人なのです。 父と母はつまらないことで口論していました。 長靴はどこにしまっただの、スチロール箱を処分しろだの、あの邪魔なモミガラは使っているのかだの・・・・・・
これがわが家の幸せです。
休みは庭でバーベキューだの、父親と息子がキャッチボールするだの、屋上でゾウが飼える家だの、幸福のカタチはそれぞれです。他人がどんなに蔑んでも、当人が居心地のいい場所だと感じるのなら、それはやっぱり幸せでしょう。
母の口癖。
「子どもに手がかからなくなったら離婚する」
2年程前まで言っていました。今では、
「お父さんが(定年)退職したら離婚する」
あと4年でどのように変わるのか、ちょっと考えてしまいました。
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