千己の(非?)日常

2005年08月28日(日) 買ったのは2週間前。

久しぶりにじっくり読みたい本という物を買いました。

題名は『ZOO』。
・・・動物園じゃ、ありませんよ。
作者は乙一さんです。
私よりも4か5歳年上ですよ。

彼は前から好きな作家さんで・・・というか、デビュー時に見た小説が衝撃的でしたね。
ご存知の方はご存知でしょう。
『夏と花火と私の死体』という題名で出てますね。文庫で。
私は、デビュー作を雑誌で読んだので・・・確か、私が中学1年生か小学6年生だったと思います。
当時はるろうに剣心に大ハマリでしたので、そっちを目当てで雑誌を買ったのを覚えています。
で、一通り目当ての小説を読んだ後、どうしようかなぁとページをめくったらあったわけですよ。
題名からして怖そうだなぁと思ったし、挿絵もちょっと怖かったので(何と言うか、劇画じゃないけどリアル絵?)、迷った挙句ドキドキしながら読み始めました。

中身はすごいですね。
死体の視点で話を書いてるんですから。
ストーリーが衝撃的だった上に、めっずらしい視点で――そのときの私にはものすごく新鮮な『死体』の一人称で――書いてあったので、驚きましたね〜。
「すっげー!なんだか分かんないけど、これ、なんか凄い人だ!」
と、こんな感じに啓示を受けましたね。直感しました。この人は凄い人だと。

で。
それから数年間は忘れていたのですが、大学生になってからいろいろと乙一さんの本を目にするようになりましてね。
いや、それらはまったく買ってませんよ。
買おうかどうしようか、うーん・・・
ってところで終わって、買わないのですよ。

でも、この『ZOO』は映画の予告編を見て「あ、これ買おう」と思ったのですよ。

映画と同じくオムニバスストーリーがぎっしり。。
個人的には『SO−far そ・ふぁー』がいい感じです。
ネタばれ必至なので、言いませんがね。
いやー、ありえない話じゃないなと。
こういうのはあるだろうなー、マジで。
と思わせる物があるのでね。いいですね。

後は・・・『SEVEN ROOMS』と『カザリとヨーコ』かなぁ。
『落ちる飛行機の中で』も良かったかな。
うぅ〜ん。
まだ全部読んでないのですが、これ、いい作品です。
ホラー系が嫌いじゃなかったら、どうぞ。


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龍田千己