千己の(非?)日常

2003年01月19日(日) 自分の中の影について考えてみた

前置きとして。龍田本人とオフラインの付き合いがある友人知人に一言。
今から書くことに関して私にメールを送るのは止めて下さいね。(掲示板に書くのも不可)
別に送って欲しくて書いてるわけじゃないので。
とはいえ、今から書くことに関して考えるのはよくあることなので、なんら心配なさらず。
別段特に何かあったわけではないし、私は元気です。ふと思っただけでっす!!



一応反転しておきまする。(携帯だと反転が無意味になります)
自分の中の影について考えたくない、若しくは見たくない人は見ないほうが吉。
見ても後悔しない様に。



ぶっちゃけ、私が中学生のときはクラスメートが。
高校のときは先輩と曾祖母が。
そして大学2年(今年度)の時には祖父が亡くなっている。

それがどうしたよって言われればそれまでなんだけど。
いや、ついつい思い出してしまったので。(忘れるわけないけど)

中学のときのクラスメートははっきり言って嫌いだった。
でも、この世から居なくなれと強く思ったことはなかった。
中3の後半から病気で入院したその人のことは可哀想だなとは思っていたし。
出来れば治ってくれるといいんだけどとも思っていた。
けれど卒業式から帰った私は、一本の電話を受け取とった。
その人が亡くなったというクラスの連絡網を。

消えて欲しいわけじゃなかった。
でも嫌っていた。
そんな私が、クラス代表で弔辞を読むことになった。(他に適任者が居なかったらしい)
漠然と『私で良いのかな』と思いながら読んだ。
嫌っていた私が読んで良いのかずっと思っていた。
私はそんなに良い奴じゃないのに。
そんなことを考えている内に、弔辞を読み終え葬式も終わってしまった。

すると。

お葬式が全部終わった後、クラスの一部から笑い声(小さいけど)が上がった。
何がそんなにおかしいのだ。
人が死んだことがそんなに可笑しいのか。
友達と数人で泣きながら怒っていた。
「何がそんなに可笑しいんだ!!」
「あいつら、頭おかしいんじゃないの!?」
と。
もしかしたら、彼が死んだことを喜んでいる笑いじゃなくて、別の話で笑っていたのかもしれないけれど。
それでも、葬式中そんな関係の無いことを考えていたのかも知れないと思うと、腹が立って仕方が無かった。

しかし、ふと思うのだ。
確かに嫌いだった。
けれど死んで欲しいわけじゃなかった。
でも。
今考えてみたら、似たようなことを私は死んだ彼にしていたのかもしれない。
死んで笑ったことと同等に値することを私は彼にしていたのかもしれない。
そう思ったとき。

自分が怖くなった。

以来、このことを忘れないようにしようと思った。
戒めにしようと思った。


自分だけじゃなく、この世の中全ての人の心の奥底には、きっと一匹の魔物が棲み付いているのだと思う。
決して消えない『影』という名の魔物が一匹。
それを戒められるかどうかは自分次第。
…もっとも、私は今でも戒めきれてないけれど。
精進精進。



追伸:某友人へ。
頼むから『俺が死んだときの弔辞を頼む』とかいわんでくれ。
安全運転で頼むよ、ほんとに。
わたしゃあ、みんなが元気ならそれでいいんだよ。


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龍田千己