いつの日か咲く蒼い花を夢見て...ルル

 

 

死ぬこと生きること - 2001年11月14日(水)

先日、夫の学生時代からの友達、Kさんが亡くなった。
塗装業を営んでる別の友達Nさんの仕事の手伝いをして
いて、足場から転落したという。
朝、9時40分のことだったという。

行ってきます、といつものように家を出て
そのすぐ後に自分が死んでしまうなんて
その翌日に自分の体が司法解剖されるなんて・・
・・・どう、想像しろというんだ。

車で信号待ちをしていたら、そのすぐ上の方を
通勤帰りの人をいっぱい乗せた電車が走っていった。
当たり前のような日常なのだろうが
その光景は大変怖かった。
ここで何かが起こり、この電車が転落したら
あの沢山の人間は、周りの民家は、
そしてここで信号待ちをしている私は、子どもは・・

車を運転していて、怖いと感じたこと。
それは、私だけではない、全部の車がすごいスピードで
動いているということだ。

人生なんて、見えない不安定な足場を歩いているような
ものである。
この足の下は、すでに死の世界なのだ。
今回のKさんの事故は、まさにそれそのままだった。
事故だったとはいえ、Nさんは彼の死を一生背負って
生きていかねばならないのだろうか・・
Nさんは、本当に優しくて、あったかくて、いい人なのだ。
あまり自分を追い込んで、苦しまないでほしいと願う。


Kさんのご冥福をお祈りします。



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