原案帳#20(since 1973-) by会津里花
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2006年12月12日(火) 「一期一会」。

NHK教育の『一期一会』という番組を見ている。
テーマは「甘える無職」と「甘えない美容師」だって。

この2人は、タイプとしては真逆だけど、どちらも「家族を抱えている」という点では同じだ、と感じた。
正反対のようで、2人それぞれの抱えることがわたしにはどちらもあるように感じたのだ。

わたしと家族って、何だったんだろうなぁ……
今はもう一緒には暮らしていない人ばかりだけど、その人たちのことを思う。
父、母、元パートナー、子供、……

そうして、今一緒に暮らしている家族、つまり弟のことを思う。
彼にほぼおぶさるようにして、今のわたしは生きている。
少しでも自立できるように、とできるだけの努力はしているけれど、下手すると弟には支えきれなくなってしまうかもしれない。

早くしないと。

でも焦ってまたぶちこわしてしまっては元も子もない。
使いすぎないようにセーブするしかない。

「食ってくためには何をやってでも働け」という偽の「厳しさ」には甘えたくない。
それで何度失敗してることか!
もう、そんな失敗を繰り返す余裕はない。
「嫌なことを我慢してやる」のはわたしには無理!

「好きだからやる」。
ちょっと大変でも、決して「嫌なこと」なんかじゃない。
だから頑張れる。
これがわたしの「厳しさ」。

必要なことにはお金を使う。
けれど、それ以外のことにはお金を使わない。
服は買わない。
化粧品も、美容院も、まだ当分我慢。
ステージ衣装はできたら買う。
「間違っている」と言われるかもしれない。
でも、わたしは自分の価値観に賭ける。


だってさ〜。
ほかには何もできないんだよ〜。
よく「頭がいいのに」とか言われるけど、いくら中途半端に知識があっても、まともな使い方がわからないんだから意味ないだろう。

わたしはわたしにできることだけをやって生きていく。
こんなわたしが生きていける世の中であってほしい。
今もしもそうでないなら、早くそうなってほしい。


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