原案帳#20(since 1973-) by会津里花
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2006年01月23日(月) ボリビア大統領に先住民(ジャズを聴きながら)

なるほど。
「反米」「左派」なんていうレッテルと「先住民」とが重なっちゃうわけね。

でも、今のアメリカじゃあ、とても中南米を「飼い慣らす」というより「飼い殺しにする」ことはできなくなっているだろうから、こういうことが起きるのも無理はないか。

……と、アメリカの音楽であるジャズを聴きながら書いている。
「アンタ言ってることとやってることが矛盾してない?」
って言われるのかな。

わたしにとっては、全然矛盾しない。
ジャズは合州国の黒人の、抵抗の音楽だ。
ジャズを聴くからといって合州国政府のやり方に賛成しているわけじゃないし、しなくちゃいけないわけでもない。

だいたい、合州国の支配者たちが何か面白い音楽を生み出したか。
わたしには全然、思い当たらない。

同じようにアメリカ合州国の支配層に支配される者として、わたしはジャズに共感する。
ふだんジャズを聴く時にいちいちそんなこと考えて聴いているわけじゃないけれど、もしもこれがWASP(White Anglo-Saxon People)の音楽だったりしたら、こんなに好きにはならなかっただろう、とも思う。
それは、ジャズを聴き始めた中1の頃から、はっきり意識していた。

むしろ「古臭い」と言われてしまうようなセンスなのかもしれない。
でも、わたしの音楽の中には、常に強きもの、支配する者への「反逆の精神」が脈打っている。

……というようなことを思いつつ、ボリビアの(反米的な?)「先住民大統領」の誕生を、喜びたい。


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