原案帳#20(since 1973-) by会津里花
★表紙へ戻る★  ★#22★  ★#26★  ★セクマイ★  ≪前   次≫   ▲目次▲

2002年11月19日(火) ノスリのヒナ 甘えじょうず 悪女

★1・ノスリのヒナ(のような気分)
★2・甘える、ということ
★3・「悪女」
★4・くどいよぉ〜〜>自分
★5・とある「本音」



★1・ノスリのヒナ(のような気分)

まだ、昨夜たまたま見た『動物奇想天外』のことを考えている。

私、なんだか自分が「親に食われたノスリのヒナの末っ子」であるような気がして。
ゲンジツは、決してそういうわけでもなかったんだけど。

まあ、なんていうか、ある意味私は「親の食い物」にされたようなところがあるし。
両親が仲良くするための「道具」だったからねえー……

↑と、「親の食い物」なんて言えるのも、
なんか母親が死んで1年半以上たつからなのかなー、とも思うし。

あーあ。
今でも父と母が生きててくれたらなあ。
私、ぜんぜん親離れできてないから、いろいろ甘えたり教えてもらったり、したいのに。

親が生きてる間は、まさにそれが鬱陶しくて仕方なかったのに、
私、すごい身勝手だよね。
(今ごろ気づいたか>身勝手)

だから……(次の記事へ続く)

この記事のトップへ
ページのトップへ



★2・甘える、ということ

↑の記事の続きなんだけど、
私は人に甘えるのが、じょうず……なのかなあ?
わかんなくなってきた。

小さい頃のことについて、母に言われたこと。
「あ○○(私の名前)は本当に甘えるのがじょうずっていうか、
親を使い分けていたっていうか、
遊んでもらうならお姉ちゃん、甘えるのは私(母)、
何か買ってもらうんだったらお父さん、と
しっかり使い分けていたからねえ」
だって!

私は、3人がかりで育てられた、超「甘えん坊」なのだ。
周囲からちやほやしてもらわないと気がすまない。
誰からも愛されていなければ、それだけで「見捨てられた」ような気持ちになってしまう。

世間では、どちらかといえば、父親は会社に行っててほとんど不在、
母親は家事できりきり舞い、姉がいたって親になれるほどの年じゃない、
という家庭が多かったのでは。

(まあ、そういう「平均的家庭」というのも、
実はテレビで作られた虚像だということはわかってるけど)

ええーっと。

私は、……そう、「強制的親離れ」をさせられた子なのだ。

最初は、姉。
(「姉」なのに「親離れ」のところで一緒にして扱ってしまうあたりが
なんか既におかしいけど、わかっててやってるのでお許しを(-_-;)
姉は家出同然に出て行った。
理由は、父に電話を盗聴されたからだった。

次は、父。
父は、私がいない時に発病し、私がいない時に死んだ。
これは、ある意味当たり前。
私は父から逃げた……それか、「母に譲った」。
父の愛情を独り占めすることに失敗したので、
母に父の看病をほとんど全部譲って、私は身を引いたのだ。

……って。
これ、誰と誰の話をしている?
「父」っていうのは「恋人」か?
「譲る」って、「身を引いた」って、いったい何なの?
めちゃくちゃ歪んでますねー……

で、母。
母は「おまえのことは××さん(私の元パのこと)にお任せだ。
私は知らない」
と言って、私を元パに譲ろうとした。

……あ。
また「譲る」とか言ってる。
何、私って「譲渡の対象になりうる」人だったの?
って、そういうふうに感じるのが、なんか大きな勘違いのように思えるけど?

ううううーーーーーーーーーーーん……………………

ま、いっか。
愛するあの人さえ、私のほうを向いててくれれば。
(↑一応……弟のFくんじゃありません。
やー、さすがに実のきょうだいは、ちょっと(^^;)

あの人がいてくれるだけで、私はあったかくしていられる。
あの人も神さまじゃないので、もしかしたら気が変わってしまうとか
私を「見捨てる」こともあるかもしれないけれど、
私があの人を愛することができたということ、
それだけでも充分だし、
あの人が私のことを愛してくれる、というのがわかることも とても素敵なことなのだ。

私は、もう少し、愛を信じてもいいのかも。

なんて、月並みな言い方だけど。

---------------------------------

# ほらほら、そこの「会津里花ウォッチャー」さん、
# 「どうした、愛しているのは元パだけ、とか言ってたくせに!」と
# 茶々入れてますね?
# それはそれで、本当のことです。
# でも、過去の真実ではあっても、未来を作ることのできる真実ではないのです。
# だからといって養育費を払わなくていい、というわけでもないけれど;
# お金儲けをしっかり考えなくては……ななまんごせんえん〜〜〜〜!! ひいぃ〜……
# もちろん、このことも私の「未来を作ることのできる真実」なんだけど、
# それに拘るだけで今生きる私の全てを決めてしまうことはできない。
# 元パであれ子どもであれ、私を奴隷にすることはできないし、
# したいとも思わないだろう。
# 私が二人の幸せを心から願っているように、
# あの人たちも私に不幸になってほしい、とは思っていないだろう。
# ……思ってたらどうしよう。ぐすん……
#
---------------------------------

脱線に脱線を重ねるけれど、
もしも離婚して親権を得たのが「夫」の側だったとして、
「妻」がしっかりした収入を得ていたら、
妻が養育費を支払う義務って、生じるのでしょうか?

「男女平等」っていうことを考えるなら、当然支払い義務が生じると思う。
それに近いニュアンスで、私自身、支払わなくてはいけないだろう。
(うわあ、また歪んでるよ、私…… って、仕方ないじゃん、私はそういう人なんだから)
ただ、なんとなく「そうじゃない」ような気がするのは、
たぶん多くの場合、
夫よりも妻のほうが収入面で不利な扱いを受けているからだと思う。


…………
きりがないので、やめ。

この記事のトップへ
ページのトップへ



★3・「悪女」

そういえば、『3年B組・金八先生』(昨年暮れにやってたやつ)に
浮気して別れて他の男とくっつく、という一人の母親の姿が描かれていた。
工場をやっている父親は途方にくれている。
子ども(男の子=金八先生のクラス)自身も、なんだか不安定な気分になってしまう。

あれ?
違った。
父親は他の女性と再婚したんじゃなかったっけ?
ありゃりゃ、困った。記憶が曖昧だ。

きっと、父母の仲が悪くて、お互いに他の相手を選んでしまったんだろう。
まあ、そりゃ子どもも不安定になっちゃうよね……

でも、そういう「真実」を抱えて苦しむ人々だって、
決して少なくはないだろうし、
当事者でない者がああだこうだと非難することもできないだろう。
自分自身も当事者でなければ、苦しむ人の気持ちはわからない。
(想像することはできるだろうけど、当事者はその真実っていうか現実から
逃れることはできない。この酷さは実感できないかもしれない)


私は、無力な「悪女」。
子どもの面倒を見てやることすらできない。
せめてもの養育費を支払うほどの甲斐性もない。
いろんな人を裏切り続けて生きてきた。

あなたは、私のこと、
そんな私のこと、
それでも愛してくれるの?

こんなに汚い私を?
なぜ?
私に「自分を愛していい」と思わせてくれるのは、なぜ?
私が「男をやっていた頃」のことまで、認めてもいい、と思わせてくれるのは、なぜ?

私の心は激しく揺さぶられる。
私は自分が生きていることを認めていいのか?

……いいに決まってるじゃん。
誰が「悪い」って言ってるの?
もう一人の自分?
罪をかぶれば誰かが同情してくれるとか、
そういうことじゃないの。

そんなこともあるよね、と言って
そんな私を受け入れて愛してくれる人。

嬉しい。
あの人が愛してくれた私の体中が、「嬉しい」といって騒いでいる。
このざわざわ感が、なんかとっても気持ちいい。

感謝しています。

この記事のトップへ
ページのトップへ



★4・くどいよぉ〜〜>自分

こんだけ書いて、ようやく健康的な気分になれるのか。

私って、くどいねー。

ああ、アタマ少し疲れたし、HPの再構築はまた後で。
(これで半年くらいたっている)

この記事のトップへ
ページのトップへ



★5・とある「本音」

とある本音を
とある掲示板で
とある人へのレスで気が付き
とある人に向けて
とあるやり方で
  叫びました。
以下、コピペ:

---------------------------------

ちょっと叫ばせてください(^^; 投稿者:じゃっきー  投稿日:11月19日(火)20時46分39秒

私の共依存相手へ。

あんたのせいで
私は妻や子どものために使う時間を
全部つぎ込まされたんだぞーー!!
最後はこっちが離婚してまで
あんたのだんなさんが「不在」なのを
私が埋めることに
精一杯努力してたんだぞーーー!!
私の家庭を返せ!
妻と子と、一緒にやさしくあたたかい家庭を
作ろうとしていた
私のはかない憧れを握りつぶしたあんたを、
私は死ぬまで許さないぞーーーーーっっっっっ!!!!


書いてるうちに泣きたくなってきちゃった。
せめて、自分の力で切ることができたのはえらかった、と
自分をいい子いい子してあげようっと。

ふえぇ……(ぐじゅぐじゅ)←ちょっと泣いてます


---------------------------------

これが本当のことだったなんて、
誰も信じてくれないかも。
私がトランスしたことの理由の、もしかしたら5%か1割くらいは
この「共依存相手」に完全に取り込まれてしまうのを
なんとかして回避しよう、と思った、ということもあるのだ。
だって、オトコじゃなければ「間違い」だって起きないでしょう?
(まじ、まじで本当ですよ!! 本当のことなのーー!! 信じてーーーー!!)

でも、当時、元パはこのことを「中途半端な浮気」くらいに思っていたようだし、
何よりも私自身が、この異常な関係を維持するために必死であれこれやってたのだった。

どんな大変なことが私の身に起こっていようと
必ず「1週間に1度、必ず相手の家に行く」ことを約束させられ、
私は自分の家庭をずたずたに引き裂きながら、この「約束」を守り続けていた。
それでも、性的な関係だけは絶対に避けながら(ぐええええ気持ち悪いっ)。
それがせめてもの、人間としての誇りの、ぎりぎりの線だった。


ううーん…… これ以上は書けない、さすがに……

この記事のトップへ
ページのトップへ


★表紙へ戻る★  ★#22★  ★#26★  ★セクマイ★  ≪前   次≫   ▲目次▲