| 2005年11月26日(土) |
生理的嫌悪感と恐怖の関係 |
久しぶりにテレビを2時間近くも集中して観た。 「仄暗い水の底から」。
汚く濁った水に対して、多くの人間は生理的な嫌悪感をおぼえる。 この映画を観ながら、 ホラーの一つの類型として、 この生理的嫌悪感に訴えるというものがあるのではないかと考えた。 この映画では蛇口から勝手に濁った水が出てきて止まらない、というのがそうだし、 例えば大量の虫がびっしりとうごめいている、というのもそう。
生理的嫌悪感の正体とは何か。 それは、生物が個体や種を維持するために避けた方がよいものに対する本能なのではないか。 濁った水は危険だし、 腐った死体からは病気をうつされるかもしれない。 奇形の生き物が生まれれば種の存続が危なくなる。
しかし、これで説明がつくものもあれば、「大量の虫」のように説明がつかないものもある。
私が今までで一番怖いと思ったホラーは、 貴志祐介「クリムゾンの迷宮」。 「人が生理的嫌悪感を感じるのは、 生物が種や個体を維持するために避けた方がよいものに対する本能」説をダイレクトに立証する こわきもちわるい生理的嫌悪感ホラーです。
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