samahani
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2005年04月11日(月) セッ○スにどぎまぎ

3月初めのその日、彼はとても上機嫌で饒舌だった。

「今日、すごかったんだよ。みんなにワーッ!って喝采浴びて、拍手もいっぱいもらって、ボクたちのやったビートルズが一番の人気だったんだからね」

その日、息子の中学校でタレント・ショーが催され、事前に申し出た20組のグループが歌を歌ったり楽器演奏をしたりダンスや手品をしたりした。私も見に行きたいと言ったのだが、去年まではしていなかった行事なので、息子も様子が分らず「親なんか誰も見に来ない。絶対来ちゃダメ」と固く拒絶されてしまった。

ところが、他のお母さんたちはやっぱり見に来ていたようで、「えーっ、なにそれ、ひどーい」とぶつぶつ言う私に、息子は罪滅ぼしのつもりかいろいろ話して聞かせてくれたのだった。息子たちは、それらしき衣装(スーツ)を着て、口パクでCDに合わせて大げさな振り付けで踊っただけなのに、「ちゃんと歌っていた人や練習した人よりウケてしまって、なんだか悪いような気がしたよ」なんだそうだ。それからも、彼はよっぽど気分がよかったらしく、自慢話がエスカレートしていったので、私は嫌味を言いたくなった。

「でもさ、キミ、今日はもてもてだったかもしれないけど、バレンタインデーになんにももらえなかったじゃない?」

ところが彼は全く動じず「そうだよ、でも、なおき(兄)だって、なんにももらってないし、だいたいジュニア(高校4年のうちの3年生)にもなって彼女もいないって方がよっぽど恥ずかしいよ。ボクの調査によればジュニアでのセッ○スの経験率は50%以上なんだよ」と、さらりと言ってのけた。

えええーーーーっ!! (いまあなた、セッ○スって言いましたね、伏字無しで)(だいだい、なによその「ボクの調査によれば」って)

以前私はこの日記に、息子が8歳の頃、彼に「ボク、不思議なんだよな、どうして子どもはオンナがひとりで産むのに、おとうさんが関係あるみたいに、父親に似てるとか、父親のナントカが遺伝したとかって言うんだろ?」と訊かれて、任せなさい!母の出番よ♪と嬉々として、その仕組みを話して聞かせたという話<ここ>を書いたことがあるのだが、その頃の私は見る影もなく、心臓がバクバクしてしまったのを悟られないように、「僕の調査って、インターネットのどこかにそんな記事が書いてあったの?」と言うのがやっとだった。なのに息子は追い討ちをかけるように「ああ、それ? 直接聞いたんだよ」って。

(きみぃー! キミの周りにどこにそんな知り合いが居るねん!)

そのあと、私はもうその話は聞かなかった振りをして、さりげなく話題を変えた。息子、8年生(日本の中学2年生)。これがアメリカのスタンダードなのかどうか全然分らない。私、40+α歳。なさけない母になってしまったもんだ。


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