samahani
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2004年08月11日(水) アメリカのせんれい

ワシントンダレス空港で荷物をピックアップしたら、スーツケースの角がへこんでいた。実家でもらった、まだ一度しか使っていない新品同様のスーツケースだった。クレームはどこに言うのだろうと、そこにいた係りの人に聞くと、韓国語訛りのあまり上手くない英語を喋るその人が「自分が係だ」と言い、「(業者に)家まで荷物を取りに来てもらって、修理に出して返ってくるのを待つか、ここで現金20ドルをもらって終わりにするかのどっちかだ」と言った。思わず “Twenty!?” と聞き返し、2000円って言ってるんだよねと息子に確認してしまった。

悩むところだけど、もし修理の方を取ったら、責任感の欠片もない英語の下手な事務員と電話でやり取りして、ピックアップの日にち(時間は指定できない)を決め、また戻って来る日には家で待機で、きれいに直るかどうか分からない仕事ぶりの結果を待ち、もしかしたらガッカリすることになるかもしれない。そんな一連の気の重い出来事が頭をぐるっとひと回りした時、「20ドルでいいです」と言っていた。

空港まで迎えに来てくれていた夫が、その話を聞いて「え、たった20ドルで妥協して、直さないの」という顔をしていたけど、「まあいいんじゃない」とだけしか言わなかった。そりゃああなたには、クレームすることなんて、日常茶飯事の朝飯前かもしれないけど、わたしは日本から戻ってきたばかりで、まだこっちに Adjust できていなかったんだもの。(←適応って言えよ:by昨日の日記)

私もまだまだだね。 これがアメリカが私を出迎えてくれた洗礼だった。




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