samahani
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2002年03月07日(木) 帰属するもの

3月は移動の季節だ。アメリカの事情に合わせて6月〜8月に日本から来る人が多いのも事実だけれど、この春はなぜか日本に帰る人のラッシュである。さみしい。

わたしたちは、98年7月にアメリカに来て、もうすぐ4年。その年の8月1日に、いまの家に入れるまで、半月以上仮住まいをしなければならなかった。その頃、出したメールには、こんなふうに書かれている。

(前略)
 ところで「自分の家がない」ということが、どんなに心細く、精神的に
 不安定になることか想像できますか?
 新しい家が決まっても、入ることができるまで、2週間以上待たなけ
 ればいけなかったので、ずっと仮住まいをしていました。
 早く新しい生活をスタートさせたくても、持って来た荷物も開けない、
 足りないものを買い揃えることもできないという状況はかなり辛かっ
 たです。
 夫には仕事もあるし、子どもには学校(サマースクール)もある。
 なのに、わたしには何もない。(日本でのいろいろな活動も切り捨て
 てきた) わたしはホームシックになり、夜も眠れなくなりました。
 時差ぼけもあるけど(笑)

 自分が属するもの(自分の根っこ、identity)が、どんなに大切なことな
 のか実感し再確認しました。
 帰っていく家があり、しなければならない仕事があるって、日頃ありが
 たさを実感したことなどないと思うけれど、本当に必要不可欠なことな
 のですね。
(後略)

2年の予定で来たのに、4年いることになって、この夏もまだ帰れそうにない。いつ、(日本の)どこに、帰ることになるのか、分からない。根っこのない根無し草な気分のままでいるのはその所為でもある。(年齢や、英語力の問題や、子どものことや、DCの特殊性など他の要因もあるけれど)


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