samahani
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2001年12月18日(火) ああ、怒涛の3日間

この3日間は他のことが何も出来ないくらい、いろいろあって忙しくて疲れたのに、昨日は興奮して眠れないほどだった。

ウチを会場にして、日本人の8家庭合同でガレージセールをしたのだ。打ち合わせと称して集まったのが2回、事前に荷物を運び込む人の対応をしたのが数回、家の中の場所を空けるために荷物を移動させたのが延べ1日、ひとつひとつの品物に値段をつけたのが5時間くらい、前日にみんなで集まってセッティングしたのが約4時間。私が値段をつけていた品物を見て「そんな(まだ必要な)ものまで売りに出すのか」と夫に言われ、ケンカにもなった。はーあぁ、前日までで、こんなに大変な思いをするとは・・という感じだった。

前日の夜遅くまで作業していたのに、当日は早く目が醒めた。朝もバタバタしていて、あっという間に開始時間の10時半に。たくさんお客さんが来たら入りきれないかも、と心配したけれど、ごった返すほどではなく、品物もそこそこ売れていった。アメリカ人が靴のまま上がってきたり(帰るときまで気が付かなかった)、電話を貸してと言われた人に長電話されたり(普通、借りてる電話では必要最小限の用事だけしか話さないと思うんだけど・・)、遊んでいた子どもが荷物を倒したり、小さなハプニングがいくつもあった。午後1時半くらいまでで終わるつもりが、まだ売れ残っているので粘ろうという話になって、結局、夕方の5時半くらいまでみんな残っていた。「おつかれさまー」と言って片付け終わったのは6時半くらい。荷物を運び出したら、あれっ、この部屋ってこんなに広かったっけという気がするくらい、引越しの後みたいに何もないがらんとした部屋が現れた。残ったものは、お祭りが終わった後のような寂しさと、みんなで協力してやり終えた達成感と、心地よい疲れだった。

その日は売上金には手を付けず、解散した。今日は、またみんなで電卓を持って集まって売上金の集計作業。なんと、たった75セントの不足、ほぼぴったり、すばらしい! 売上の多かった順に3人が25セントずつ負担することにした。今日の作業時間は約1時間。ガレージセールの話が出てから今日まで、チラシを作ったり、日本食料品店に貼りに行ったり、MLに流したりという時間まで合わせると、いったい全部で何時間、割いたことだろう。平均すると、それぞれ100ドルくらいの売上だったが、時給にすれば10ドルにも満たない。けれど、私は売上金以上に得られたものがあった気がする。

いつも、「私って友だちいないから」と言っていたけど、一緒にひとつのことをするということが、私の気持ちをみんなにぐいと近づけてくれた。「会場にしてくれてありがとね、大変だったでしょう」と言葉や形にしてねぎらってくれたので、大変だったという思いも吹き飛んだ。ガレージセールはうちの中が片付いてお金も得られて一石二鳥なのだけど、私にとっては、それ以上の充実した気持ちになれるイベントだったのだ。


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