samahani
indexpastwill


2001年12月11日(火) 置いてきぼり

こちらに来てすぐの頃のこと、子どもの喋る日本語が一気におかしくなったことがある。
あるときお友だちの誕生会に呼ばれて、一緒に行く子のお父さんが会場まで連れていってくれた。

息子1「N君のお父さんって馴れ馴れしいんだよ」
私「フレンドリーってこと?」
息子1「知らない道とか、よく知ってるから」
私「それは、単に、慣れてるって言うんだけど」

私「プレゼントどんなのがあった?」(もらったプレゼントはみんなの前で開けることも多い)
息子1「ビニールで出来たぬいぐるみとか・・怪獣の」
私「ぬ、ぬいぐるみですか、それって・・・」

このまま、どんどん日本語が下手になっていくんだろうかと心配したが、それは一時的なものだった。突然、ぜんぜん言葉が分からないところ(学校)にポンと入れられて、一日中、ワケの分からない話を聞かされてるんだものね。ストレスで、頭がパニックになるのも無理はない。

小学校の先生をしているTちゃんが、「登校拒否は真面目な子や頭のいい子がなるんだよ」と言っていたけど、たしかにそう思う。いままで成績優秀で分からないことなどなかった人や、完璧な人の方がよりストレスを感じるだろう。

けれど子どもは、1年も経てば、英語で普通に話も出来るようになって、「ママ、こんなのも分かんないの?」と言うようになる。

今年の冬、夫と子どもたちはスキーに行く計画を立て、3人分の飛行機のチケットを買ってホテルの予約も済ませてしまった。私は一緒に行ってもレベルが違い過ぎてつまんないから、初めから「行きません宣言」をしている。

子どもって、そうやって大きくなっていくものだとは思ってみても、私って、すでにこの年齢で“置いてきぼり”な人生なのね、しんみり・・・。


さとこ |mail

My追加