アキヒカ妄想日記
小室麗華



 キス。

今回から、ちょっとした、SSとはいえない長さのものをここに書こうかと思います。ここで書いていて、SSに書き直しするかも。いわゆる書きだめ?(おい。)
ではいざ。




「キス。」


キスを仕掛けてくるのは、いつも塔矢のほう。

初めてのときは、すごくびっくりして、オレはただ立ち尽くしてた。
そして、何をされたか分かった瞬間、顔が真っ赤になった。
そんなオレをみて、塔矢は、してきたのは自分だってのに、やっぱり真っ赤になって、困ったような顔をして
「ご…ごめん」
なんて言うんだ。あやまるようなことは、してないのに。
だって、オレ達、付き合ってんだもん。
告白は、塔矢からだったけどさ。
そう思ったら、なんだかおかしくて、オレは笑い出してた。
塔矢も、優しく笑って、オレをそっと抱きしめた。
塔矢のあたたかさと、その鼓動が伝わってくる。
余裕があるような態度とは裏腹に、その心臓はすごくドキドキしていて。
オレだけが、塔矢といて、緊張しているわけじゃないんだ…そう分かったら、なんだか安心できた。
塔矢の腕の中で。


塔矢は、キス魔だって思う。
会う時は、キスしないときなんて無い。
勿論、人目の無いところでなんだけど…最近、隙を見てはキスしてくる。
やっぱり、最初のせいかなあ…初めてのキスの。
あまりに塔矢の腕の中が、あったかくて安心できたから、思わず…つい。
「進藤…好きだよ」
っていう塔矢の言葉に、
「うん…オレも、好き」
そう答えて、さらに、塔矢の背に自分の両腕を回して、抱きしめ返した。
それが、塔矢に火をつけたらしい。
おかげで、キスするたびに、オレは塔矢と抱き合う羽目になった。
そうしないと、塔矢のやつ、機嫌悪くなるんだよ。
…でも。
他にも理由はある。塔矢に抱きつく理由。
力が、入らなくなるんだ。
塔矢とキスしているだけで、オレは身体に力が入らなくなっちゃうんだよ。
アイツ…どこで覚えてきたんだか、舌を使ってくるようになった。
初めて塔矢の舌が入ってきたときなんて、塔矢には悪いけれど、オレ、塔矢を突き飛ばしちゃったもんなあ。
勿論、今じゃ、そんなのは慣れっこ。
相変わらず、余裕たっぷりな感じの塔矢。
でも、抱きつくと分かる。
塔矢の心臓が、オレと同じようにドキドキしてること。


…もしかしたら、オレの方が、抱きつきたいのかも、って思うことがある。
塔矢も、オレと同じって事を、確かめたいのかもって。
オレだけが、キスするたびに、ドキドキしてるんじゃないって事。
キスのあと、塔矢の顔をみると、大抵、微笑んでる。
塔矢の肩に埋めた、上気した顔を上げるオレを、塔矢は優しく抱きしめてくれる。
いいや、いつだって、優しいんだ。
そりゃあ…時々、すごく意地悪だけど。でも。


こうして抱きつけば、塔矢の鼓動が、教えてくれる。
正直な気持ちを。


…結局。
オレも、塔矢とのキスが好きなあたり、キス魔とあまり変わりないのかもな。



END




なんだこれは…(汗)。っていうか、誰こいつら?!(TT)

これは、一応、初キス後の2人ですな。まだエッチはしておりません(爆)。
出来る限り間隔空けずに、ここに書いていけたらいいなあ。
っていうか、それより更新しろ小室(爆笑)。

2002年09月07日(土)
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